それまでの最新モデルである iPhone 6s シリーズの後継ではなく、2世代前の製品として AppleStore でもまだ取扱いのされていたコンパクトモデル iPhone 5s の後継という位置づけでリリースされました(iPhone SE のリリースに伴い、iPhone 5s の取扱いは終了)。 iPhone 5s のボディをベースにプロセッサやメインカメラといった中身をパワーアップすることで、現在も多く見かけられる iPhone 5s (あるいはそれ以前のモデル)ユーザーの要望といえる「片手で操作しやすいサイズのスマホ」を最新スペックで満たす。そんな存在といえるでしょう。 発売から2週間が経過した今回は、この iPhone SE の魅力をレビューしていくことにします。 iPhone 12も!他社からのりかえで22,000円割引 月額基本料金が3カ月無料! iPhone 14シリーズ 予約受付中! SIMのみ乗り換えで最大13,000円相当キャッシュバック! 通話かけ放題 最大1年間割引! iPhone SE に用意された本体カラーのバリエーションは4色。iPhone 5s にて展開されていたゴールド、シルバー、スペースグレイの3色、そして新たにローズゴールドが追加されています。ちなみに今回レビューに用いるのはスペースグレイモデルで、4色の中では唯一フロントパネルの色がブラックとなっています。 フロントパネル側のデザインはほぼ iPhone 5s と変わりません。 側面に関しても電源ボタンや音量ボタン、サウンドスイッチ(マナースイッチ)、ヘッドフォンジャックやLigntningコネクタの配置などは変更なし。 ただし縁の部分を斜めにカットしたデザインには、iPhone 5s で施されていたダイヤモンドカットと呼ばれる加工方法は使われていません。そのため光をキラキラと反射することはなく、より落ち着きの感じられる外観に仕上がっています。 ちなみにダイヤモンドカットについて補足しておくと、この加工方法は工業用の人工ダイヤモンドを用いた切削用の刃物(ダイヤモンドバイト)を用いて施すもの。切削面の線を敢えて残すことで、光があたった際に独特の反射感を出すことができます。 ダイヤモンドカットを施すときらびやかな光沢感による高級さを演出できますが、一方で傷がついた場合も光の反射によって目立ちやすいといったデメリットも。ただしこの加工自体が機能に大きく関わることはないので、どちらがよいかは個人の好みで判断すればよいと思います。 続いてこちらはリアパネル。リアパネルも全体的な印象としては iPhone 5s から大きな変更は見受けられません。 背面に搭載されたメインカメラは有効画素数が800万画素→1,200万画素へと向上していますが、こちらは相変わらず突起のないデザインとなっています。ハイスペックにしてもそのまま詰め込めるのか、という点は驚きと嬉しさを感じさせてくれますね。 またリアパネルに関してデザインの変更が確認できるポイントといえるのは、下部に配置された iPhone のロゴ部分。こちらに SE の文字が追加されています。 iPhone 5s とほぼ同じサイズの iPhone 5 がリリースされた時には「大きい」と話題になったこのボディサイズも、今あらためて手にとって見ると非常にコンパクト。片手操作も十分可能といえるサイズ感はこのモデルならではの大きな魅力のひとつです。 外観デザインに関して iPhone 5s からの変更点を整理してみると、明らかに分かる点は「ダイヤモッドカット加工の有無」「リアパネルに設けられた”SE”ロゴの有無」といったところ。逆にいえば、これら以外の部分においては基本的に iPhone 5s と同じ感覚で使うことができます。 スペックで比べてみると、本体サイズは「iPhone SE」と「iPhone 5s」がほぼ同等であり、性能面で見ると「iPhone 6s」がほぼ同等であることがわかります。 iPhoneといえばソフトウェアの調整が非常によくできており、(OSの違いに起因する部分もありますが)例えば同程度のスペックを有する他OS搭載のスマホなどと比べると圧倒的にストレスを感じにくい動作は非常に魅力といえるポイントです。 そんな動作面(処理能力)に関しては、ベンチマークスコアをチェックしてみることに。チェックに用いたアプリは「AnTuTu Benchmark v6.1」「Geekbench 3」「3DMark Ice Storm Unlimited」の3つです。 王道、プロセッサ中心、3Dグラフィックス処理といった3タイプのアプリで測定してみましたが、変更点の効果が大きく影響しており、スコアはいずれも iPhone 6sシリーズと同等~それ以上といったものに。実際に測定時に表示されるグラフィックを見ていても、最新のAndroidハイエンド機などとも変わらない、なめらかでスピーディーな動作を確認することができました。 筆者自身は iPhone 6s を毎日使用していましたが、そちらと比べても操作していて(動作面において)のストレスを感じることはほとんどありません。 また本体サイズが小さくなる(筆者の場合はiPhone 6s→iPhone SE)とバッテリーサイズも小さくなる、すなわち一度の充電時間で使用できる時間が短くなるのでは?と心配にもなります。しかし、この点は公開されている技術仕様からも読み取れる通り、むしろより長く使うことができるようになっているとのこと。 実際に購入から1週間ほど使用していますが、たしかに iPhone 6s と比較すれば、バッテリーの減りも変にストレスを感じることはありません。さすがに Plus シリーズと比較すると苦しいですが……。 中身に関して唯一惜しいといえるのは高速通信技術のCA(キャリアアグリゲーション)に非対応、ということくらいでしょうか。iPhone SE の最大通信速度は下りで150Mbpsとなっています。ただしVoLTEやTD-LTE(国内ではWiMAX2+やAXGPと互換性あり)は使用可能です。 総合的に見れば、基礎性能(あるいは処理性能)という観点で iPhone 5s から性能が大幅に向上していることは、数値だけでなく体感値からも間違いないといえます。 まず筆者がもっとも快適に感じたポイントといえるのが文字入力。普段 iPhone ではフリック入力を多用する筆者ですが、この操作が片手で”無理なく”行なえることが(既に知っていたことであるはずなのに)とても魅力的に感じました。 手のサイズは比較的大きい方なので、4.7インチサイズの iPhone 6s、あるいは5.5インチサイズの iPhone 6s Plus でも片手入力できないことはありません。ですが本体をしっかりと手のひらで持ちつつ操作ができる安定性はすばらしいです。 一方で大きな画面サイズに慣れてしまったことによるデメリットとして、細かいボタン操作がしづらいといったことも。画面サイズが小さくなれば、その分画面に表示される各表示も小さくなりますので、小さなボタンが押しづらく感じるのは当然のことかもしれません。 その他、扱っていてひとつ気になったポイントが Touch ID による指紋認証。iPhone 6s シリーズからは新たにより高速での認証が可能な(第二世代の)指紋認証センサーが搭載されたましたが、この iPhone SE に関しては旧来(第一世代)のものが採用されています。 そのため、こちらも iPhone 6s シリーズなどに慣れていると、ややストレスを感じる部分といえるでしょう。 筆者が iPhone 6s を購入して使い始めた際は「指紋認証が早すぎてロック画面で時刻が確認できない」「もっと遅くていい」と思っていた記憶があります。しかし今あらためて一世代前のものを使用してみると、やはり早いほうがストレスは少ないと感じるようになっていました。 もちろん iPhone 5s や iPhone 6 シリーズからの機種変更を考えている人であれば、これまで通りの感覚で使用することが可能です。何度か繰り返し書いているように、結局は”慣れ”に左右される部分ではありますが、購入を考える際などにはこのあたりがどう違うのか、出来る限りチェックしておくことをオススメします。 iPhone SE は有効画素数1,200万画素のiSightカメラを搭載し、また4K動画や Live Photos の撮影もサポート。今回は基本的な部分となるカメラ(静止画)機能にスポットをあててチェックしてみます。 まずは景色を撮影してみました。 この日は天気もよく、ビルの影などもかなりコントラストが強めにできていました。HDR(ハイダイナミックレンジ合成)オフとオンで比較してみると、HDRオンのほうは写真の合成により明暗の偏りが減っているものの、明るい部分はやや暗く処理されてしまっている印象です。ただし暗い部分(写真2枚目に右下歩道部分など)はよりはっきりと見えるようなっており、日常において変なクセなどを気にすることもなく気軽に使えるカメラといえるでしょう。 次はズーム機能。 スマホのカメラが全般的に苦手とするズーム機能ですが、iPhone SEのカメラでは最大までズームしてみると結構寄ることができる上、撮影後の写真を確認しても極端に粗くなるなどディテールが崩れてしまうといった印象はありませんでした。 またこのメインカメラは絞り値(f値)がf/2.2となっており、暗い部分での撮影に強い、ボケ味を楽しめる、といった特徴も。というわけで続いては先ほどと同じ場所から夜の景色を撮影。こちらもHDRオフ・オンを試してみました。 iPhoneシリーズのメインカメラは夜などの暗い環境においても非常にきれいに撮れる印象がありましたが、それはこの iPhone SE にも共通していると感じました。リサイズすることにより細部のディテールがつぶれてしまっている箇所もありますが、全体的な印象としては、目で実際に見ていた景色をうまく再現しているといえます。 夜間の景色などを撮影する場合は、HDRをオンにするにすると、より明かりの強調された写真を撮影することができます。またHDRオンでの撮影時にカメラ位置の固定時間がほぼない、リアルタイムでの写真合成に近い形で使用できる点も大きな魅力といえるでしょう。 続いてはボケ味を確かめるために桜の花を撮影。 手前側にくる被写体と奥(背景)の距離を少し意識して撮影してみましたが、背景がとてもきれいにボケていることが確認できると思います。加えて手前側の花の細部まできちんとディテールを確認することができ、非常によく記録できています。 せっかくなので併せて接写(マクロ撮影)もテスト。 もう少し接近できてもよいか?とも思いましたが、アクセサリー類など何も装着していない状態で桜の花(サイズの小さな花)にこの程度接近することができれば十分ではないでしょうか。花粉の粒感も含め、細かくチェックしても確認することができますね。 またスマホのカメラを使う場面として、多くの人に当てはまるであろう食べ物もいくつか撮ってみました。 細かい設定をほとんどせずにサッと撮影してみましたが、食品のツヤなどきちんと見て取ることができますね。 全体的にチェックしてみても際立ったクセなどは見られず、メインカメラ(リアカメラ)は気軽にしっかりと撮影ができるバランス型(万能型)といえそうです。 最後にサブカメラ(フロントカメラ)で撮影した写真も一枚紹介しておきます。 サブカメラは有効画素数120万画素ということで、現行の他社製スマホと比較しても性能は抑えめ。上の写真は明るい環境で撮影したものですが、パッとみ全体的にな雰囲気は悪くないものの、細部までチェックしてみるとどうしても粗さは目立つ印象でした。 筆者の周囲でもそうですが、サイズを理由に iPhone 5s からなかなか機種変更することができなかったユーザーも多いはず。少なくともそのような人にとっては特に強く魅力を感じることができる製品であることは間違いないと思います。 iPhone SEの設定・使い方はこちら: iPhone 13シリーズが値下げ! iPhone 14シリーズ 予約受付中! iPhone SEを購入したらまずはじめに確認・設定しておきたい5つのこと

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