この記事では、DAY2のセッションの一つ『Instagramで実現する「本質的な」クリエイターマーケティング』にフォーカスし、その講演内容をお伝えします。 また記事後半では、セッションに登壇されたFacebook Japanの相原氏に独占インタビューをし、さらに内容を深堀ってお聞きしています。 1日目のダイジェストはこちら 2日目のダイジェストはこちら 尚、以下のリンク先でイベントのアーカイブ動画が公開されています。 詳細が気になった方はこちらも是非チェックしてください。 House of Instagram Japan 2022 アーカイブリンクはこちら(外部)

クリエイターマーケティングの重要性

Instagramでは、インフルエンサーマーケティングという呼び名ではなく、「クリエイターマーケティング」という概念を提唱しています。

クリエイターマーケティングの重要性Instagramをクリエイターマーケティングに活⽤すべき理由ブランドコンテンツタグの活用を推奨ブランドコンテンツ広告の国内活用事例⼀流クリエイターから学ぶ本質的なクリエイターマーケティングとは?Q1.Instagramでクリエイターマーケティングを実施する理由とは?Q2.本質的なクリエイターマーケティングとはどういった手法か?クリエイターマーケティングに関するQ&AQ1.クリエイターマーケティングを実施すべき企業や業種はありますか?Q2.リソースが不足しがちな中小企業がクリエイターマーケティングを成功させるポイントとは?Q3.クリエイターマーケティングの成功事例を教えてくださいまとめ

Instagramにおいてクリエイターとは、以下の3つを満たした存在であると定義しています。 これまでのマスマーケティングの時代においては、企業からの一方通行な情報発信が行われていました。 しかし、デバイスやコンテンツが溢れ情報過多の時代になったことで、人々はクリエイター=信頼できる人を介して情報を得るようになりました。 以下のように、ユーザーがコミュニティやクリエイターの声を参考にしていることを示すデータもあります。 お気に入りのクリエイターのコンテンツに、人々がお金と時間を使っている調査データも紹介されました。

Instagramをクリエイターマーケティングに活⽤すべき理由

続いて、Instagramをクリエイターマーケティングに活用すべき理由を示す、いくつかのデータが紹介されました。 ユーザーはInstagramを「クリエイターをフォローする場」として認識している。 Instagramは新しいブランドの製品・サービスを発見できるプラットフォームである。 Instagramは商品の購買検討に強い影響を与えている。

ブランドコンテンツタグの活用を推奨

またInstagramでは、クリエイターへの投稿に対価を提供したブランドを紹介する場合に、「#PR」や「#タイアップ」の活用ではなく、ブランドコンテンツタグの活用を推奨しています。 ブランドコンテンツタグを活用することで、ユーザーは広告主とのタイアップ投稿であることを確認することができます。 またブランドコンテンツタグは、オーガニック投稿だけでなく、ブランドコンテンツ広告として利用した場合にも、クリック率やコンバージョン率が向上するとのことです。

ブランドコンテンツ広告の国内活用事例

ブランドコンテンツ広告を活用して新規顧客獲得に成功した事例として、パーソナライズサプリ「FUJIMI」の事例が紹介されました。 本事例では、既存広告(従来の配信用クリエイティブ)のみと、既存広告とブランドコンテンツ広告を併用した場合でABテストを行い、どちらが効果が良いのかを検証しました。 結果は、新規顧客獲得⽬的(ダイレクトマーケティング)・ブランドリフトのいずれにおいても、ブランドコンテンツ広告を含めたキャンペーンの方が高い広告効果となりました。

⼀流クリエイターから学ぶ本質的なクリエイターマーケティングとは?

続いて、HYPEBEAST JAPANの阿部勇紀氏と神葉俊輔氏、クリエイターのYURINO氏をゲストに迎えてのセッションが行われました。

Q1.Instagramでクリエイターマーケティングを実施する理由とは?

阿部氏:HYPEBEASTでは、日々Web上でニュースを発信しています。そのなかで、ニュースの内容以外にもアセットの質に気を使っています。Instagramは視覚的に見せることに適していると思います。 神葉氏:我々はメディアであると同時にクリエイターであると考えています。Instagramには多くの優秀なクリエイターの方々がいらっしゃり、企業様との相談によってはそうしたクリエイターの方々とタイアップしてコンテンツを発信しています。そういった点でInstagramはHYPEBEASTと親和性の高いプラットフォームだと思います。 YURINO氏:Instagramはフィード・ストーリーズ・リールなど様々なフォーマットが揃っているので、Instagram一つですべてを解決できる、発信しやすいプラットフォームです。また海外の方とつながりやすいことも、Instagramを好きな理由の一つです。

Q2.本質的なクリエイターマーケティングとはどういった手法か?

クリエイターマーケティングにおいて⼤切なこと:トピックの選定

阿部氏:ビジュアル的に作りこまれたものよりも、携帯で撮影した写真・動画の方がエンゲージメントが高かったりします。ユーザーはクリエイターの素の部分や生の声を聞きたがっているので、台本を作らずにその場で体験してもらってコンテンツを作っています。 YURINO氏:自分はクリエイターですが、その場で体験して感じたことを伝えているので、ユーザーの方と同じ目線でいられていると思います。 実際のコンテンツ制作の様子 クリエイターの本音をきちんと届けるために、クリエイターとブランドで共有・強化できるトピックを選ぶことが重要です。

クリエイターマーケティングにおいて⼤切なこと:クリエイターの選定

-クリエイターマーケティングのKPIはどう設定すれば良いでしょうか? 神葉氏:フォロワー数に目が行きがちですが、LTVなどで中長期的に評価していくべきです。そのためには、商品とクリエイターが発信する世界観がマッチしていることが重要だと思います。 YURINO氏:自分の世界観にマッチしたクリエイティブでないと、ユーザーに届かないと思います。自分が興味を持っていることや好きなものの方が、よりユーザーに伝えやすいですね。

また幅広いタイプのクリエイターを活用することで、キャンペーンの効果が増すという調査データも紹介されました。

クリエイターマーケティングにおいて⼤切なこと:表現⽅法

-ユーザーの心を動かすために、表現方法の工夫があれば教えてください。 YURINO氏:伝えたいことに合わせてフォーマットを使い分けています。

フィード:自分の世界観を作りやすい。名刺代わりの存在。ストーリーズ:気軽に載せられる。告知や長い情報も載せる。リール:クリエイティブ力が最も発揮できる。

また複数のアセットを組み合わせることで、広告効果が高まるという調査データも紹介されました。

クリエイターマーケティングに関するQ&A

ここまでセッション『Instagramで実現する「本質的な」クリエイターマーケティング』についてお伝えしてきました。 講演後、登壇されていたFacebook Japanの相原氏に、クリエイターマーケティングに関して質問をして参りました。

Q1.クリエイターマーケティングを実施すべき企業や業種はありますか?

相原氏:どんな企業にとってもクリエイターマーケティングは有効だと考えていますが、ビジネスの目的・KPIに合わせて活用を検討していただくのが良いと思います。 例えば商品の活用方法やベネフィットといった、いわゆるミドルファネルの部分を強化したいときに、クリエイターマーケティングは特に相性が良い手段なので、ぜひ活用をしていただきたいです。

Q2.リソースが不足しがちな中小企業がクリエイターマーケティングを成功させるポイントとは?

相原氏:どういったビジネス目的を達成したいのかを明確にしてから、KPIに沿ってクリエイターマーケティングを実施することが重要です。 また、リソースが足りない場合でも工夫して補うこともできます。 例えばクリエイターを見つけるために、広告代理店にお金を払って依頼する予算がない場合には、自社アカウントをタグ付けしてくれている投稿、あるいは類似の商品やサービスを投稿で紹介しているマイクロインフルエンサーをInstagramで探して、DMなどで直接依頼するといった方法が考えられます。 コンテンツの制作も、企業側が細かくディレクションしたり、高いコストをかけて制作したりするのではなく、クリエイターに任せるほうが効果的なケースが多くあります。クリエイター自身の表現方法や世界観を生かしてもらうことで、より彼らのファンに刺さるコンテンツが生まれるからです。 リソースが不足していても、自社の予算やキャパシティに合わせて試してみていただきたいです。

Q3.クリエイターマーケティングの成功事例を教えてください

相原氏:一つ目は「SHE株式会社」様の事例です。こちらの事例では、クリエイターを活用した広告としていない広告の、どちらが広告効果が高いかを検証しました。 結果としては、クリエイターを活用した広告の方がブランドリフト調査における検討意向において高い広告効果を示す結果となりました。検討意向などのローワーファネルまで効果が出たことはポイントです。 弊社のベストプラクティスは、クリエイターを活用したブランドコンテンツを単体で配信するよりも、通常の広告にブランドコンテンツ広告を併用することです。それにより、さらに効果が高まります。 ポイントは、商品の認知だけでなく、検討意向にも強く効果を発揮したことです。

相原氏:二つ目は「GLASSAGE」様の事例です。こちらは、クリエイターとコラボレーションして開発した商品を紹介するために、広告とInstagramライブを活用した事例です。 Instagramライブの告知を広告配信して視聴数を増やしたり、ライブ配信後に紹介した商品のタグを付けた広告を配信することで、想定値の2倍の売上を達成することができました。

まとめ

セッション『Instagramで実現する「本質的な」クリエイターマーケティング』について、独自インタビューも交えてお伝えしました。 「House of Instagram Japan 2022」では、Instagramを活用した様々な事例や新機能が紹介されていました。 もっと詳しく知りたい方は、是非アーカイブ動画をチェックしてみてください。 House of Instagram Japan 2022 アーカイブリンクはこちら(外部) またInstagramマーケティングの参考にしていただける記事を以下にまとめました。 是非こちらもあわせてお読みください! 【無料Ebook】広告会社のためのInstagram広告提案ガイド

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