6.8インチの超巨大スクリーンを搭載した、スマートフォンとタブレットの中間に位置する「ファブレット」デバイスですが、ファブレットは日本での販売されることが少ないため、一部のユーザーからは待望とされていました。 今回は6.8インチの超巨大スクリーンを搭載する「ZenFone 3 Ultra」のデザインからボディサイズ、バッテリーの持ち時間など詳しくレビューします。 性能面では4GBメモリとプロセッサはSnapdragon 652を搭載します。 バッテリーは大容量の4,600mAh。充電端子はUSB Type-Cで急速充電規格「Quick Charge 3.0」をサポートします。 カメラは約2,300万画素、レーザーAF対応、最上位モデルの「Zenfone 3 Deluxe」と同じIMX318センサーを搭載します。 さらに、SIMカードはデュアルSIM/デュアルアクティブに対応するなど充実したスペック・機能という印象がありますが、プロセッサがミドルレンジ向けのため、全体的にはハイエンド寄りのミドルレンジデバイスの位置づけになるかと思います。 オールメタルボディにはボディ内部に電波を通しづらい特性があるため、樹脂製のアンテナパーツが配置されることがほとんどです。 目立つ樹脂製のアンテナによってせっかくの美しいデザインが台無しになることも少なくありませんが、ZenFone 3 Ultraはアンテナが見えないオールメタルボディを実現することで、“どこから見ても美しい”ボディデザインに仕上がっています。 ボディを囲う側面のメタルフレームは、ダイヤモンドカット加工によって見る角度・光の加減で見た目が変化する光沢仕様です。 オールメタルボディの大部分にはアルマイト処理が施され、指紋がつきにくく高級感のある質感に。縦長の楕円形のスイッチは、ボリュームキーでZenFoneの象徴となるスピン加工が施されています。 6.8インチの大型ディスプレイを搭載するため、片手では操作しきれない巨大サイズですが、ZenFone 3よりもスリムな薄さ約6.8mmとアルマイト処理・光沢処理が施されたメタルフレームも相まってスタイリッシュに仕上がっています。 一方、巨大スクリーンを備えるボディサイズは横幅・縦幅がかなり大きく、ジーンズのポケットにギリギリ収まるサイズ感です。片手で持つことに不自由はありませんが、片手での操作はかなり難しいです。割り切って両手で使うものと考えた方が良いでしょう。 ZenFone 3 Ultraは下位モデルのZenFone 3よりも1.6インチも巨大なディスプレイを搭載。それに伴いボディサイズや重さも大きく異なります。 性能面では大容量のメモリとバッテリーを搭載。プロセッサは同じミドルレンジ向けの型番ですが、ZenFone 3 Ultraが搭載するSpadragon 652コア構成はややハイエンド寄りのモデルになっています。 カメラはZenFone 3よりも新しいセンサーを搭載し、より高精細な写真を撮影することができます。 6.8インチのZenFone 3 Ultraと、5.2インチのZenFone 3を並べてみました。コンパクトサイズのZenFone 3に比べると、ZenFone 3 Ultraがいかに巨大なスクリーンを搭載しているかがよくわかります。 背面を見ると、カメラの位置やデザインが違うこともわかります。 ZenFone 3は背面上の中央位置に、ZenFone 3 Ultraは背面左上の位置になっています。カメラ性能の実力・作例については、後ほど詳しく紹介していきます。 7インチの小型タブレットも多く存在するため、ほぼタブレットですが、実際に手にとってみるとタブレットではなく、確かにスマートフォンのサイズ感に収まっています。 例えば、7インチのディスプレイを搭載するNexus 7(2013)の横幅は114mmですが、ZenFone 3 Ultraの横幅は20mm近くも小さい93.9mm。100mmを大幅に切るサイズ感に収めたのは狭額縁ベゼルによるものでしょう。 性能面では世界で初めてディスプレイ専用プロセッサ「ASUS Tru2Life+」を搭載。このプロセッサにより、4K未満の画像・動画において全画素のコントラストやシャープネスを最適化することで4K並みにグレードアップ、さらに動画ではブレを補正して滑らかに再生する「VisualMaster 3.0」に対応しています。 動画のブレ補正については実感できなかったものの、4K並みにグレードアップするためのシャープネスとコントラストの最適化は、確かに目でわかるぐらいハッキリとした効果があります。 ちなみに、この効果は純正のアルバムアプリやムービーアプリに限定されず、Googleフォトなどサードパーティ製のアプリでも有効になるようです。 機能面では、デジタル一眼レフで採用される高速オートフォーカス「像面位相差AF」、暗い場所でも最速0.03秒の高速フォーカスを実現する「レーザーAF」、動く被写体にフォーカスし続ける「コンティニュアスAF」の3つのオートフォーカスを総称する「TriTechオートフォーカス」によってフォーカス待ちのない快適な写真撮影が楽しめます。 12月も中旬になって、落ち葉を楽しむ季節になったので「ZenFone 3 Ultra」のカメラで撮影してきました。写真をクリックまたはタップすると、大きなサイズで表示できます。 青空やイチョウの黄色などは鮮やかにクッキリ撮影できますが、赤の表現力が弱く薄くボケた印象になってしまうのが残念。ただ、前述したコントラストの自動調整が入るため、ZenFone 3 Ultraで写真を見るかぎりでは赤も強い写真を楽しめます。 端末によって撮影した写真の色味が異なるのは困ることもありますが、設定から色彩の調整が可能です。 なお、ZenFone 3 Ultraのシャッター音は爆音仕様になっていました。スピーカーがステレオ仕様になったことも関係しているのかもしれません。大きな庭園で周囲の目を引くほどの音量なので、店内での利用は難しいと感じました。 GeekBench 4で両デバイスのベンチマークを計測したところ、シングルコアのスコアやグラフィックのスコアでZenFone 3 Ultraが上回るものの、マルチコアでは下回るという結果になりました。 実際にZenFone 3 Ultraでゲームをプレイしてみると快適にプレイできるものの、アプリを複数起動した途端にモタつきが生じることも少なくありません。発熱に関してはそれなりに感じられるものの、ほんのり程度で気になるものではありません。 実際に利用してみると、電池消費量の大きいグラフィック処理を伴うゲームアプリを1〜2時間プレイしてRSSリーダーでニュースを頻繁にチェック、SNSを利用したところ1日は余裕で持ちました。 バッテリーの充電にはUSB Type-Cが利用可能。リバーシブル仕様のため裏表を気にせず利用可能。さらに、約45分で60%まで充電できる急速充電の「Quick Charge 3.0」に対応しています。 大画面のため机に置いたまま操作することも多く、画面サイズによって指紋認証センサーの配置を変更したことは好印象です。 指紋認証センサーは面積が小さいため認証精度は高くありませんが、同じ指紋を複数パターン登録することで多少なりとも精度を上げることができました。 指紋認証は画面ロックの解除だけでなく、着信時にセンサーを長押しして応答することができます。しかし、ZenFone 3で利用できたセンサーをダブルタップして「カメラ起動」や指紋センサーをタッチして「写真撮影」といった機能は利用できず、いずれも背面のボリュームキーに割り当てが変更されています。 デュアルSIMは側面部に2つのSIMスロットを搭載。2つ目のスロットはmicroSDとの兼用になっているため、SDカードを利用する場合はデュアルSIMが利用できません。 デュアルスタンバイは、2つのSIMカードで同時に通話やSMSの待ち受けが可能。SIMカードを切り替えることなく、通話着信やSMSが受け取れるメリットがあります。 これまでは4G+2Gの組合せに限定されることも多く、日本では実質的に利用できなかったデュアルスタンバイですが、ZenFone 3 Ultraは2G/3G/4Gでのデュアルスタンバイに対応。auのSIMカードにも対応しているため、ドコモとauの回線をZenFone 3 Ultraの1台で利用することができます。 ただし、データ通信に関しては優先SIMに設定した1枚のSIMカードのみが有効になるため、実質的にデュアルスタンバイが可能なのは音声通話やSMSのみです。例えば、一方のSIMカードのデータ容量が一杯になったから、もう一方のSIMカードでデータ通信をしたいという場合は設定から優先SIMを切り替える必要があります。 デュアルSIM/デュアルスタンバイを有効活用する方法としてはプライベートとビジネスで電話番号を分けている場合や、料金を節約するために音声通話かけ放題のSIMとデータ専用SIMを分けている場合などがあてはまるかと思います。 価格 : 定価59,800円(税抜)カラー : シルバー/グレー/ローズゴールド本体サイズ : 約186.4mm × 約93.9mm × 約6.8mm重さ : 約233gOS : Android 6.0.1 (Android 7.0へアップデート開始)ROM : 32GBRAM : 4GB電池容量 : 4,600mAhディスプレイ : 6.8インチ(1920×1080)カメラ : アウトカメラ 2,300万画素 / インカメラ 800万画素 ただ、オーディオに問題がありました。快適な動画鑑賞に欠かせないステレオスピーカーを搭載するものの2つのスピーカーはいずれも底面に配置されているため、横持ち時はモノラル仕様になってしまいます。 また、巨大スクリーンでプレイするゲームは爽快ですが、ゲームアプリと他のアプリをマルチで立ち上げると、一気に動作にもたつきが生じるのが少し残念なところ。今後、Android 7.0 Nougatへのアップデートが提供された場合、いち画面に複数のアプリを起動できる「マルチウィンドウ」が活躍するはずですが、今の動作状況を考えると少し心配になります。 「ZenFone 3 Ultra」が気になる方の中には「Xperia Z Ultra」を使っていた人も多いはず。スペックやボディの質感など申し分ありませんが、やはり防水に対応していないのが残念。エンターテイメント性に優れたデバイスのため、お風呂など水回りでもフルに使いたいという要望は少なくないでしょう。 個人的にはペン操作などファブレットならではと言える機能が欲しいところですが、6インチ台のスマートフォンは数が少なく、特に日本国内で発売されているものが少ないため、性能や機能に関わらず販売されること自体にそれなりの価値があるのかもしれません。 ZenFone史上最大のスクリーンを搭載したUltraシリーズが今後も続いていくようであれば、そういった機能も追加されていくといいですね。 ※追記 2017年4月18日よりAndroid 7.0へのアップデートが開始されました。 そんな方は、無料の診断を利用するのも手段の1つ! モバレコの運用する「モバレコFit」であれば、最短1分の簡単診断で、自分に合ったプランが分かるのでおすすめです。 しかも診断は無料、営業も一切ないため安心して利用できます。 スマホプランに目星がついている方もぜひ一度、活用してみてはいかがでしょうか!

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