新聞広告費について調べてみたけれど、各新聞社の広告出稿費はさまざまで、どうやって選べばいいのかよくわからないという方も多いのではないでしょうか。 本記事では、新聞広告を出稿する際の各種料金相場、コストをうまく抑えるポイントなど、新聞広告活用未経験者に必須の知識を網羅的に解説しています。 本記事を読むことで、新聞広告の料金相場が分かり、どうやって料金を抑えれば良いのかが分かります。 新聞広告と相性の良いWeb広告との組み合わせ方

新聞広告の料金相場

新聞広告の料金は、サイズや配置場所によって変動します。

新聞広告の料金相場主要新聞全国版:朝刊、モノクロ、1回掲載の場合の料金目安主要新聞社の全国紙の掲載サイズ・方式別の料金相場表全国版と地方版の料金比較表サイズ・配置別の料金相場発行部数による料金の違い新聞広告の料金の決定要因発行部数掲載場所指定料金切替料金キャンセル料金契約金新聞広告の料金を安く抑える方法出稿回数を増やす枠を大きくする広告枠が余っているタイミングで広告を出稿するまとめ

また主要新聞紙ごとに発行部数が違うので料金も異なってきます。 さらに、全国版と地方版でも料金が変わってきます。 本章ではそれぞれによってどう料金相場が異なっているかをご紹介します。

主要新聞全国版:朝刊、モノクロ、1回掲載の場合の料金目安

まずは主要新聞紙の全国版の料金目安をご紹介します。 *掲載面・時期・タイミング・出稿回数・契約内容等により各料金は変動します 参考:新聞広告ナビ

主要新聞社の全国紙の掲載サイズ・方式別の料金相場表

新聞広告の料金体系は各社ごとに大きく異なり、モノクロ・カラーといった条件でもさらに異なります。 以下は各社のサイズ別の大まかな料金相場の一覧です(新聞広告の出稿として一般的な記事下広告を例に記載)。

記事下広告(モノクロ)全国版料金相場表

*掲載面・時期・タイミング・出稿回数・契約内容等により各料金は大きく変動します 参考:新聞広告ナビ    新聞広告|広告ダイレクト

記事下広告(カラー)全国版料金相場表

カラー版の記事した広告の料金相場です。 *掲載面・時期・タイミング・出稿回数・契約内容等により各料金は大きく変動します 参考:新聞広告ナビ    新聞広告|広告ダイレクト

全国版と地方版の料金比較表

新聞広告は発行部数によって料金が変動する傾向があります。 以下は主要新聞の全国版と、東日本全域に広告出稿した場合の料金の比較表です。 各サイズ別の料金は全体サイズ(15/15)の料金を参考にして、該当サイズで除算するとおおよその料金目安になります。 参考:新聞広告ナビ    新聞広告|広告ダイレクト 15/15サイズ料金2,300万円 × 5/15 = 約767万円

サイズ・配置別の料金相場

新聞の広告は、縦を15分割(日本語縦書き文章1行の長さを基準に15分割)にし、その段数×横幅(全てか半分)という広告枠のサイズが一般的です。 具体的な料金内訳は、縦を15分割した段数(全15段)の1段ごとに料金を設定し、「段数×1段あたりの料金×横幅全体に占める割合」で料金を決定します。 ただし広告枠の調整の難しさから、実質的には「全15段」「全7段」「全5段」「5段1/2」「2段1/2」の5つの枠サイズに絞られていると言えます。 新聞広告はサイズ・配置別に以下の呼び方をします。

突き出し広告

料金目安:100万円前後 引用:新聞広告の種類|新聞広告.jp 突き出し広告は、記事下の広告枠から、記事のエリアに突き出している広告です。 広告の配置や見た目からこのような呼ばれ方をします。 新聞を切り抜いて使えるクーポンとしての枠に使うなど、枠の小ささを逆利用した様々な工夫が可能です。

記事中広告

料金目安:50万円前後 記事中広告は記事と記事の間にある広告です。 自然な形で広告掲載されるため、読者の目線の推移の関係上、自然と目にしてもらえやすい特徴があります。 広告枠の大きさとしては小さくなりますが、キャッチコピーを工夫するなどやり方次第で高い効果が得られるでしょう。

記事バサミ(挟み)広告

料金目安:30万円前後 記事バサミ広告は記事中に通常1cm×1段のサイズで掲載されます。 記事中広告同様に、枠が小さくなりやすいため、限られた枠を有効活用できるような画像やキャッチコピーを活用すると効果的です。

記事下広告

料金目安:100万円~5,000万円(サイズにより大きく変動) 記事下広告は記事の下の広告枠に大々的に掲載できる広告です。 広告のサイズも自由度が高いため、様々なパターンで広告出稿することができます。

題字下広告

料金目安:100万円前後 題字下広告は、新聞1面の新聞社名の下(横書きの場合は横)に掲載できる広告です。 広告枠は一つのみで、新聞社名直下で視認性が高く、企業のブランディングに効果が高いため人気の枠になります。 継続的に同枠に広告を掲載することで、ザイオンス効果の観点からも企業のイメージや認知向上効果が期待出来るでしょう。

発行部数による料金の違い

新聞広告の料金は発行部数の多い新聞社ほど高額になる傾向があります。 以下は主要新聞の全国の発行部数と料金表です。 参考:ABC協会 新聞発行社レポート 21年上半期の平均部数 全国紙の減少目立つ|文化通信

新聞広告の料金の決定要因

新聞広告の料金の決定要因は、主に以下があげられます。

発行部数掲載場所指定料金切替料金キャンセル料金契約金

発行部数

前述の通り、基本的に発行部数が多い新聞ほど新聞広告の掲載料金が高くなります。 全国紙と地方紙の料金比率もおおよそ前述した表のとおりです。

掲載場所

新聞広告の出稿費は広告の掲載場所によって大きく料金が異なります。 視認性が高く目立ちやすい場所(認知されやすい)や、専門情報を取り扱っているページ(特定読者をターゲティングしやすい)、人気のコラムが掲載されているページ(多くの人が目にしやすい)など、人気の掲載ページほど掲載料金が高くなる傾向があります。 広告出稿する際は、出稿する広告内容とページの相性も考慮するといいでしょう。

指定料金

新聞広告を出稿するページや日にちを指定すると別途指定料金が生じるケースがあります。 特定の催しがある祝日や人気の掲載ページを指定するなどすると、通常より割増料金になる可能性があります。 各料金体系は新聞社ごとに異なるので、事前にしっかり確認するといいでしょう。 参考:広告料金適用について|広告朝日

切替料金

同一広告を繰り返し出稿する際に、途中で出稿条件を変更すると別途料金が発生します(契約条件による)。 <例>

配布エリアの変更モノクロからカラーに変更掲載面の変更(スポーツ面から政治経済面に変更など)

各料金体系は新聞社ごと及び契約条件によって異なるので、事前に確認するといいでしょう。

キャンセル料金

広告掲載直前に広告主の都合で掲載をキャンセルする場合は、広告出稿料金全額を請求されるケースが多いです。 新聞の広告枠は数ヶ月前などから緻密にスケジュール調整されている場合が多いため、直前での出稿キャンセルは新聞社に多大な迷惑をかけることになります。 キャンセル料金などは契約内容に明確に記載されていることが多いので、契約時にしっかり確認する必要があります。

契約金

一度のみ新聞広告を出稿する場合と長期的に繰り返し広告を出稿する場合とで、広告出稿の料金体系や掲載面の優遇性など、各新聞社によって料金形態が異なっています。 基本的に広告出稿回数が増えるほど、一回当たりの広告出稿料金が割引されるケースが多いです。 それぞれの割引率の詳細など契約内容に応じた料金体系の内訳を、契約前に注意して確認した方がいいでしょう。 場合によっては、当初の想定よりも格段に広告出稿における契約金を抑えることができるかもしれません。

新聞広告の料金を安く抑える方法

新聞広告の出稿料金を安く抑える方法は以下が挙げられます。

出稿回数を増やす枠を大きくする広告枠が余っているタイミングで広告を出稿する

出稿回数を増やす

新聞広告の出稿回数が増えるほど、一回当たりの広告出稿料金は割引率が大きくなり、安くなる可能性があります(事前に出稿回数を決めて契約する)。 割引率は新聞社や契約条件によって異なる傾向が強いので、事前に数社から見積もり等を取得して十分確認するといいでしょう。

枠を大きくする

全15段に占める一度の広告出稿枠が大きいほど、一段当たりに換算した広告出稿費が安くなる新聞が多いです。 料金の細かな内訳などは、新聞各社のホームページや提携している広告代理店のホームページなどに記載されていることが多いので確認するといいでしょう。

広告枠が余っているタイミングで広告を出稿する

新聞広告枠は基本的に全15段で構成されるため、ある広告主が中途半端なサイズで広告出稿をした際に、タイミングによっては広告枠が余ることがあります。 そういった余りの枠も新聞社としては有効活用する必要があるため、場合によってはディスカウント価格で広告枠を売りに出すことがあります。 あくまで非公式ですが、新聞広告の代理店にそうした話が入ってくることがあり、その枠に格安で掲載できる場合があります。

まとめ

新聞広告の料金相場は新聞社によってさまざまですが、発行部数に比例して料金が変動します。 また新聞広告の配置場所によって料金が変動します。

突き出し広告記事中広告記事バサミ広告記事下広告題字下広告

新聞広告の料金変動に影響を与える要素は、主に以下があります。

発行部数掲載場所指定料金切替料金キャンセル料金契約金

新聞広告の料金を安く済ませる方法は以下になります。

出稿回数を増やす枠を大きくする広告枠が余っているタイミングで広告を出稿する

新聞広告の料金は上記であげた要素が複雑に絡み合って大きく変動する傾向が強いので、本記事で解説した基本事項をしっかり理解した上で、広告代理店と打ち合わせするようにするといいでしょう。 また、Web広告と連動させることで新聞広告の集客効果を高めることが可能です。詳しくはマス広告・ネット広告の併用提案メソッドで解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。 本記事を参考に、自社の状況にあわせた最適な方法を検討してみてください。

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