今回はそんな方のために、データベースソフトとは何かという定義から、代表的なデータベースソフトとそれぞれの機能・価格・特徴の比較まで解説します。 なお、重要度を客観化するために既存のデータベースソフトを紹介したサイト10個を調査し、出現頻度をスコアリングしました。出現頻度の高い順に掲載しているので、この記事を読めば効率よく良質なデータベースソフトを探せます。 ※出現頻度が同数の場合は、アルファベット順に掲載しています。日本語名については、ローマ字表記で判断しています。 参考:セキュリティソフトの選び方|11種徹底比較(価格・機能・期間・台数・サポート・動作負荷) パスワードを使いまわしてませんか?社内データベースを多要素認証によりセキュアにする>>

データベースソフトとは?

データベースソフトとは?データベースソフトでデータを管理するメリットはデータベースソフトを選ぶ際に着目すべきポイント自社にデータベースに詳しいエンジニアはいるか?どの程度のデータ量を扱いたいのか?セキュリティは十分か?サポート体制は十分か?おすすめデータベースソフト9選1.Officeユーザーにオススメの「ACCESS」2.クロスプラットフォーム対応の「ファイルメーカー」 3.拡張機能が豊富な「Oracle」4.Officeユーザーにオススメの「SQL Server(エスキューエル サーバ)」5.大量データの高度活用を促進するメモリーSQLエンジン「高速機関」6.世界で最も有名なオープンソースデータベース「MySQL」 7.商用サポートが充実している「PostgreSQL」8.サーバー不要で動作する「SQLite」9.専門知識一切不要のWebデータベース「UnitBase」その他おすすめのデータベースソフトまとめ

データベースソフトとは、データベースを保存してくれるソフトを指します。 そもそも“データベース”とはデータを格納するための“箱”を言います。

データベースソフトでデータを管理するメリットは

エクセルやスプレッドシートも大きな枠組みでいえばデータベースと言えますが、これらでデータを管理すると、保存できるデータの上限が小さい・セキュリティ体制が万全でないといったデメリットがあります。 対して、データベースソフトを使えば、大量のデータを高いセキュリティ性のもとで保存できます。顧客のデータなど機密性の高いデータを扱う場合は、データベースソフトを使うのをオススメします。 データベースソフトによって、処理能力・性能・料金体系・メリットがそれぞれ異なるので、各企業のビジネスモデルに沿ったデータベースの選択が必要になってきます。 以下では代表的なツールの紹介と、それぞれの利点や違いなど説明して行きたいと思います。

データベースソフトを選ぶ際に着目すべきポイント

具体的なデータベースソフトの比較に入る前に、選ぶ際に着目すべきポイントを3つ説明します。

自社にデータベースに詳しいエンジニアはいるか?

保管したデータをデータベースに入れて、それを必要な場合にいつでも取り出さなければならないため、運用をいかに行えるかがデータベースソフトを選ぶ上で重要な視点になります。 高機能なデータベースソフトは、高機能なために設定するオプションが非常に多く、運用するにもデータベースに詳しいエンジニアが必要であると考えられます。それだけ非常に多くのことができるようになりますが、もしいないのであれば、非エンジニアでも扱えるようなデータベースソフトを選択しなければならないと考えられます

どの程度のデータ量を扱いたいのか?

扱いたいデータ量も選ぶ上で重要なポイントになります。例えば、扱う情報量が銀行のような何億単位であればとてもExcelやgoogleスプレッドシートで処理できないと考えられます。 逆に数十人規模の会社の従業員の出勤管理であればExcelなどで足りるかもしれません。このようにして扱うデータ量がどの程度であるのか見積もって、それに適したデータベースを選ぶようにしましょう。

セキュリティは十分か?

大抵の場合の顧客情報はもっとも重大なデータであると考えられます。よく大企業の顧客情報が流出したニュースを耳にする方も多いと思いますが、顧客情報が流出してしまうと会社への信頼を失ってしまいます。そうならないためにも各データベースソフトがどのようなセキュリティになっているのか理解しておく必要があると言えます。

サポート体制は十分か?

データベースソフトはシステムなので、予期せぬ自体が必ず起こり得ます。例えば、データベースのサーバーがダウンしたり、そのためにデータを入れたり取り出したりできないなどです。そのような事態にいかに早く復旧対応してくれるかのサポート体制はよく確認しておくようにしてください。 その他導入、運用の際のサポート体制も各社様々なので、合わせて確認しておきましょう。

おすすめデータベースソフト9選

1.Officeユーザーにオススメの「ACCESS」

ACCESS

ツール概要

Windows向けにMicrosoft社が販売しているデータベースです。Microsoft Officeの上位版に同梱されています。似たようなデータベースとしてはMicrosoft SQL ServerやFileMakerがある。ノンプログラミングのデータベースです。

特徴

他のデータベースと比べると操作が簡単です。事業部レベルや個人での利用など、小規模システム向きです。開発後にデータベースの部分をSQL-ServerやMySQLにできます。より複雑な処理を行いたい場合、VBというプログラミング言語を用いて拡張できます。

価格

15,984円〜

導入実績

主にMicrosoft Office購入者様

こんな人にオススメ

WindowsやMicrosoft Office(特にExcel)を使い慣れているユーザーや企業様

2.クロスプラットフォーム対応の「ファイルメーカー」

ファイルメーカー

ツール概要

ファイルメーカー社が開発しているデータベースソフトウェアです。大規模向けではないですが、他の小規模のデータベースよりも操作性や画面のレイアウトに優れています。ノンプログラミングのデータベースです。

特徴

FileMakerは直感的に操作ができ、比較的容易に操作ができます。クロスプラットフォームという端末によらずデータをリアルタイムで共有できます。画面レイアウトの美しさ・作成のしやすさ、テーマを利用して、簡単一括設定・変更が可能です。Accessのように複雑な処理はVBという言語を行わなければならないが、ファイルメーカーであればある程度そのような言語を用いなくても実装されています。

価格

こんな人にオススメ

端末によらずデータをリアルタイムで共有したい中小企業様

3.拡張機能が豊富な「Oracle」

Oracle

ツール概要

世界で最も使われている企業用のデータベースの一つです。1977年に設立され、世界初の商用データベースとも言われてます。企業用システムのため、高機能で、さまざまなニーズを満たす拡張機能が存在します。エンジニアのいる企業向けのデータベースです。

特徴

データを変更する際に、自分の更新とは異なる別のユーザーが更新した際の重複を防ぐ「行レベルロック」という機能があります。同時アクセスに一貫性のあるデータを返し、ストレスなく読み込み処理が可能です。その他、とにかく巨大なデータに対して高性能に処理できます。

価格

Standard Edition 1,902,200円Enterprise Edition 5,163,000円

オプションなど非常に細かい値段設定がされていますので、検討の方は要相談です。

導入実績

帝京大学医学部附属病院、楽天トラベル、サイバーエージェントなど

こんな人にオススメ

豊富な拡張機能をお求めの企業様

4.Officeユーザーにオススメの「SQL Server(エスキューエル サーバ)」

SQL Server(エスキューエル サーバ)

ツール概要

SQL Server とは、マイクロソフトが開発している、関係データベース管理システム (RDBMS) です。企業サーバ向けの高機能なシステムから、組み込み系の小規模なシステムまで幅広く対応しています。Windows、Linuxで利用でき、使い慣れた言語を使用して最新のアプリケーションを構築できます。エンジニアのいる企業向けのデータベースです。

特徴

Windows、Linuxで利用でき、使い慣れた言語を使用して最新のアプリケーションを構築できます。

価格

Expressエディション 無料(10GBまで利用可)Standardエディション $931~Enterpriseエディション $14,256

導入実績

主にMicrosoft Office購入者様

こんな人にオススメ

WindowsやMicrosoft Office(特にExcel)を使い慣れているユーザーや企業様

5.大量データの高度活用を促進するメモリーSQLエンジン「高速機関」

高速機関

ツール概要

高速機関は、汎用サーバーやPC上で動作するデータベースです。独自のハードウェア性能の最適活用によって、速くて、省リソースな大量データ処理を実現しています。エンジニアのいる企業向けのデータベースです。

特徴

独自のハードウェア性能の最適活用によって、速くて、省リソースな大量データ処理を実現しています。

価格

お問合せ下さい

導入実績

株式会社アルペン、藤久株式会社など

こんな人にオススメ

クエリー(データの問い合わせ)やバッチ処理(一括処理するための処理のこと)の速度に不満をお持ちの方

6.世界で最も有名なオープンソースデータベース「MySQL」

MySQL

ツール概要

世界で最も有名なオープンソース・データベースです。オープンソースのデータベースはいくつかありますが、その中でも最も有名なものです。商用利用の場合、ライセンスの購入が必要です。元々はサンマイクロシステムズ社の商標権ならびに著作権を所有しておりましたが、現在は買収したOracle社が所有しています。エンジニアのいる企業向けのデータベースです。

特徴

高速で使いやすいです。ほとんどのエンジニアが使用経験があり、そのために技術的な情報がネットに大量に存在します。マルチユーザ対応で、複数人で使うデータベースとして適しています。LAMPという最もポピュラーなサーバー構築にもMySQLが使われています。

価格

MySQL Standard Edition 240,000円〜MySQL Enterprise Edition 600,000円〜

導入実績

新生銀行、富士通システムズ・イースト、スクウェア・エニックスなど

こんな人にオススメ

シンプルなWebサービスを展開している企業様

7.商用サポートが充実している「PostgreSQL」

PostgreSQL

ツール概要

PostgreSQL(「ポストグレエスキューエル」と読みます)は、カリフォルニア大学バークリー校(UCB)で開発されたオープンソースのデータベースです。MySQLと類似しているため、よく比較対象になるデータベースです。 またMySQLと同様にオープンソース製品の中で、機能が豊富かつ高性能です。エンジニアのいる企業向けのデータベースです。エンジニアのいる企業向けのデータベースです。

特徴

オープンソースでも商用同様の高機能性、安定性を持っています。NECや日立製作所などの企業が商用サポートを提供しています。CPU数が増えた場合の拡張性が高く、接続数が増えても性能が安定しています。

価格

NEC基本サポートサービス 120000円〜アシスト 184,000円〜

※料金については商用サポートを提供している企業様の記載されている通常版の料金を載せましたが、詳細の機能やサポート内容は異なりますので詳細は各企業に問い合わせてください。 サービス一覧|PostgreSQL

導入実績

住友電気工業、レコチョクなど

こんな人にオススメ

充実した商用サポートをお求めの企業様

8.サーバー不要で動作する「SQLite」

SQLite

ツール概要

SQLiteはアプリケーションの一部に組み込まれて動作するタイプのオープンソースのデータベースです。大規模利用には向かず、テスト的な用途で使用される場合が多いです。その手軽さと高速な動作から中小規模の開発で活用されています。エンジニアのいる企業向けのデータベースです。

特徴

著作権を放棄し知的財産権が発生していない状態なので商用で利用しても無料です。手軽に使えるだけでなく、大量のデータ検索やデータ集計などの処理にも耐えられます。一般のデータベースソフトとは違い、サーバー不要でファイルを保存するという方式で動作します。

価格

無料

導入実績

非公開

こんな人にオススメ

簡単なテスト目的で使用したいユーザーや企業様

9.専門知識一切不要のWebデータベース「UnitBase」

UnitBase

ツール概要

UnitBaseは、プログラミングやデータベースの取扱いに関する専門知識は一切不要で、かんたんなマウス操作や、これまで使っていたExcelファイルを取り込むだけで利用できるWebデータベースです。高度な入力フォーム設計・Excel帳票出力・メール通知・ワークフローなど、多彩な機能のすべてが標準機能として搭載されています。

特徴

高度な入力フォーム設計・Excel帳票出力・メール通知・ワークフローなど、多彩な機能のすべてが標準機能として搭載されています。

価格

お問合せ下さい

導入実績

三菱航空機株式会社、むさし証券株式会社など

こんな人にオススメ

社内でExcelファイルを共有・編集したい方 パスワードを使いまわしてませんか?社内データベースを多要素認証によりセキュアにする>>

その他おすすめのデータベースソフト

DB2BaseFirebird桐CanbusWawa d-beSkylinkTiberoPowerGres解析ブースターPowerGresPlusDr.Sum EAGoogle Cloud DatastoreMongoDBH2DatabaseApacheDerbyNyoibox

まとめ

以上データベースソフトの主要9ソフトを紹介しました。近年ビックデータの時代と言われ、扱うデータ量が増えると想定されます。扱うデータが増えたら、データを保存する“箱”も大きくしなければなりません。また、それに伴い、セキュリティ面や情報を素早く取り出したり集計する機能が必要になります。

高機能な企業用のデータベースが必要な方は「Oracle」そこまでコストを割けないという場合は「Acsess」「ファイルメーカー」ライセンス料を支払ってでも高機能のデータベースを利用したい方は「MySQL」「PostgreSQL」商用利用でそれなりの機能を求める場合には「SQLite」

を検討してみてはいかがでしょうか それ以外にも各企業様のビジネスケースによってデータの保管方法は様々ですので、この記事を参考に、自社に合ったデータベースソフトを導入して頂けますと幸いです。

参考にしたサイト

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