受注管理システムを活用すると、受注・決済・発送などの業務をミスなく簡単に処理できるようになります。 この記事では、受注管理とは何かについて説明した後で、主要な受注管理システム9個について特徴・価格・導入実績を解説します。 なお、重要度を客観化するために既存の受注管理システムを紹介したサイト10個を調査し、出現頻度をスコアリングしました。出現頻度の高い順に掲載しているので、この記事を読めば効率よく良質な受注管理システムを探せます。 ※出現頻度が同数の場合は、アルファベット順に掲載しています。日本語名については、ローマ字表記で判断しています。
受注管理とは?
受注管理とは、注文を受付けた商品を出荷するまでの受注数を管理することです。
受注管理とは?販売管理プロセスの中での受注管理の位置づけ受注管理システム導入のメリット・デメリット受注管理システムのメリット:工数を削減し、ミスを防げる受注管理システムのデメリット:導入のコストと顧客とのコミュニケーションが減る場合も受注管理システムを選ぶ際のポイント操作しやすいシステムか?規模・業種に適しているか?在庫管理や入金管理との連携が可能か?おすすめの受注管理システム9選1.操作やログインの履歴が残り、複数人での運営管理も安全「ネクストエンジン」2.複数モールでの運営業務を一元管理「TEMPOSTAR」3.配送伝票の作成や配送状況の確認などが簡単「GoQSystem」4.導入時に専属のサポート担当が一人つく安心のサポートがある「CROSS MALL」5.リピーター増加施策まで幅広く対応「アシスト店長」6.受注件数による課金・店舗数による課金なし「まとまるEC店長」7.必要なボタンだけがシンプルに配置、視覚的にわかりやすい管理画面「助ネコ」8.複数モールにログインすることなく一括して管理「タテンポガイド ネクスト」9.楽天、Yahoo!、独自ショップなど複数の店舗の一元管理できる「通販する蔵」通販する蔵からのおすすめポイントその他おすすめの受注管理システムまとめ
もともとECサイトの注文後の販売管理プロセスの1ステップを指していましたが、最近では販売管理プロセス全体を指す場合も多いです。
販売管理プロセスの中での受注管理の位置づけ
上記の図のように、ECサイトの注文後の販売管理プロセスは、以下のとおりです。
- 注文受付 お客さんからの注文が入ります。
- 受注管理 お客さんからの注文を確認し、出荷をしてもらうために出荷管理システムに通知を送ります。
- 出荷管理 出荷管理システムに通知され、出荷準備が始まります。
- 請求管理 続いて請求管理フローもはじまります。
- 仕入管理 その後、必要な仕入れ量が算出されます。
- 在庫管理 仕入れ量と在庫を照らし合わせます。 このように、受注管理は2ステップ目に相当します。先ほど述べたように、近年ではこれらの一連の販売管理プロセスを総合して受注管理と呼ぶことも多いです。
受注管理システム導入のメリット・デメリット
受注管理システムのメリット:工数を削減し、ミスを防げる
導入のメリットとしては、顧客ごとの受注状況の管理を人の手ではなくシステムに任せて自動化して、工数削減し入力のミスを防げる点です。 また、受注業務の大幅な効率化とペーパーレス化により、人件費・消耗品の削減効果もあります。 参考:事例に学ぶ「ペーパーレス化」働き方改革を失敗しないための方法、ツールとは
受注管理システムのデメリット:導入のコストと顧客とのコミュニケーションが減る場合も
デメリットとしては、システム導入コストがかかる点があげられます。システムにもよりますが、月額10,000円~のツールがほとんどです。システム導入により削減できるコストを把握した上で、費用対効果の高いシステムを選びましょう。 また受注先とのやり取りがすべてシステムに取って代わられるので、顧客とのコミュニケーション量が減って関係値が薄まってしまう懸念もあります。 リピート客が一定期間購入していない場合にメールを配信するなど、それぞれの顧客に応じたコミュニケーションを取ることで、顧客との関係が薄くならないように対策しましょう。 参考:RPAで自動化すべき業務を見極める3つの視点
受注管理システムを選ぶ際のポイント
受注管理システムを選ぶ際は、以下のポイントに気をつけましょう。
操作しやすいシステムか?
いくら機能が豊富でも、実際にシステムを触る人が操作しにくいものだと意味がないです。受注管理の作業にミスがあるとその後の発注や在庫管理など他の業務にも支障があるので、自社の従業員の操作しやすいシステムを選びましょう。
規模・業種に適しているか?
企業の規模や業種によっては向いていないシステムもあります。使い方や導入事例をよく確認し、自社の店舗にあっているシステムか、カスタマイズできそうかなどを考慮して選びましょう。
在庫管理や入金管理との連携が可能か?
受注管理は、ただ受注の情報を管理するだけではなく、在庫数の調整や入金確認などの業務もあわせて行う必要があります。そのため、受注管理だけに特化しているシステムではなく、在庫管理や入金管理など他の業務も一括管理できるシステムや、それらのデータと連携できるシステムを選ぶとよいでしょう。
おすすめの受注管理システム9選
1.操作やログインの履歴が残り、複数人での運営管理も安全「ネクストエンジン」
ネクストエンジン
概要
ネクストエンジンは、現役ネットショップのHamee株式会社が開発した受発注管理システムです。受注管理・発注管理・在庫管理・商品登録などEC店舗に必要なあらゆる業務を一括して行えます。各社の倉庫システム、会計ソフト、送り状ソフトなどと連携できます。
特徴
複数の店舗の注文を一つの画面で管理受注情報のステータスを自動で更新操作やログインの履歴が残るので、複数人での運営管理も安全アプリとしての追加、カスタマイズが自由各モール・カートの在庫数を自動で更新決済業務の自動化が可能
価格
月額:10,000円~ ※初期費用なし、受注単価例:0円(~400件)、25円(401~1,000件)など、30日間無料トライアルあり
導入実績
ネスレを始めとした2万店以上
こんな人にオススメ
複数人で運営管理しやすいシステムを探している店舗の方
2.複数モールでの運営業務を一元管理「TEMPOSTAR」
TEMPOSTAR
サービス概要
特徴
受注情報の一括変更機能がある自動で進捗ステータスを振り分け可システムの機能追加や細かな改善などの定期的なバージョンアップあり
価格
月額費用1万円~(商品課金+受注課金) ※初期費用なし、30日間無料トライアルあり 商品課金:月額2,000円(~商品登録数2,000点など) 受注課金:定額プラン(50,000円/月、受注件数3,000件/月までなど) 従量プラン(25円、受注件数600件/月など)
導入実績
株式会社ファッション・コ・ラボを始めとした3,500以上
こんな人にオススメ
複数モールに出店されている方
3.配送伝票の作成や配送状況の確認などが簡単「GoQSystem」
GoQSystem
概要
GoQSystemは、受注業務・発注業務・商品登録・在庫連携・出荷業務など、通販業務におけるルーチンワークを自動処理してくれる受発注管理システムです。自動化する作業は業務に応じて適宜設定できます。
特徴
価格
受注管理プラン:15,000円/月、受注・在庫連携管理プラン:29,800円/月受注・商品・在庫連携管理プラン:44,800円/月受注・商品・在庫連携・出荷管理プラン:64,800円/月
※初期費用30,000円~、20日間無料トライアルあり
導入実績
freee株式会社を始めとした16,000社以上
こんな人にオススメ
配送伝票作成・配送状況確認まで行える多機能なシステムをお探しの方
4.導入時に専属のサポート担当が一人つく安心のサポートがある「CROSS MALL」
CROSS MALL
概要
CROSS MALLは商品登録・在庫管理・受注管理・発注・仕入れといった、ネットショップを運営するのに必要な業務をすべて一元管理できる受発注管理システムです。
特徴
価格
スーパーライトプラン:5,000円/月×サイト数(3サイト、1,000点まで)プラン1000:9,000円/月×サイト数(1,000点まで)プラン3000:14,000円/月×サイト数(3,000点まで)プラン5000:18,000円/月×サイト数(5,000点まで)プラン15000:23,000円/月×サイト数(15,000点まで)
※初期費用無料
導入実績
株式会社ピー・ビー・アイ、株式会社マルヒサなど
こんな人にオススメ
人の手による手厚いサポートのシステムをお探しの方
5.リピーター増加施策まで幅広く対応「アシスト店長」
アシスト店長
概要
アシスト店長は、複数ECショップのデータの一元管理だけでなく、LTV(Life Time Value、顧客生涯価値)の最大化をアシストしてくれる受注管理システムです。業務効率化だけでなく、顧客分析にもとづいた効果的なメール配信で確実にリピーターを増やすなど、さまざまなアシストでECショップを成功へと導いてくれます
特徴
顧客分析にもとづいた効果的なメール配信でリピーター増加をアシスト楽天コンビニ受取の受注データ取り込みが可能海外発送時に必要なインボイスと送り状も楽々作成複数ショップの在庫管理も可能
価格
月額費用=10,000円+(受注件数に応じた単価)×(受注件数) ※初期費用なし、受注単価例:0円(~400件)、25円(401~1,000件)など
導入実績
株式会社I-ne様、株式会社イースマイルなど
こんな人にオススメ
業務効率化以外にも幅広いアシスト機能をお求めの方
6.受注件数による課金・店舗数による課金なし「まとまるEC店長」
まとまるEC店長
概要
まとまるEC店長は、複数モール運営の在庫・商品・受注を一括管理してくれる受注管理システムです。 初期費用やサポート費用は不要、商品数に応じた月々の固定費だけで、受注数・モール数で料金が変わることはありません。難しい操作はなく、分からない時も各種マニュアル・よくある質問・メール・フリーコールで、問い合わせに対応してくれるので安心です。
特徴
価格
9,800円/月~(3,000商品まで) ※初月無料、初期費用・サポート費用・受注件数による課金・店舗数による課金なし
導入実績
非公開
こんな人にオススメ
できるだけコストを抑えたい方
7.必要なボタンだけがシンプルに配置、視覚的にわかりやすい管理画面「助ネコ」
助ネコ
概要
助ネコは、楽天・Yahoo!・amazonなど複数のネットショップと実店舗をまとめて管理できる受注管理システムです。 主な機能は、受注管理・在庫管理・商品登録です。画面の流れに沿って操作をしていけば、誰でも使えるシステムで、使いこなせるまでサポートしてくれます。
特徴
初期設定は最短10分で完了必要なボタンだけがシンプルに配置、視覚的にわかりやすい管理画面顧客関係管理に役立つリピーター判別機能あり
価格
受注管理Lite:2,000円/月~(101件から1件20円)受注管理ベーシック:15,000円/月~(301件から1件15円)受注管理Plus:80,000円/月(8001件から1件5円)助ネコPremium:150,000円/月~(別途見積り)
導入実績
マイニチトッカ、おはたま本舗など
こんな人にオススメ
できるだけシンプルなUIのシステムを探している店舗の方
8.複数モールにログインすることなく一括して管理「タテンポガイド ネクスト」
タテンポガイド ネクスト
概要
タテンポガイドは、受注データ、受注ステータス、帳簿等を一括管理できる受注管理システムです。受注管理以外に 在庫管理・顧客管理 などネットショップ運営するための各業務を効率化できます。
特徴
受注データに応じて、同梱処理・分割配送など、柔軟な配送を実現モバイル受注、ギフト受注に対して、送付するテンプレートを自動で変更、適切なメール送信ECサイト別に注文書、見積書、納品書を作成、PDF出力可
価格
ライト:39,800円/月(受注件数2,000まで)スタンダード:49,800円/月(受注件数3,000まで)プロフェッショナル:79,800円/月(受注件数4,000まで)オリジナル:49,800円/月~(初期費用98,000円~)
※初期費用なし(オリジナルを除く)
導入実績
ビックカメラを始めとした1,000店舗以上
こんな人にオススメ
複数モールに出店されている方
9.楽天、Yahoo!、独自ショップなど複数の店舗の一元管理できる「通販する蔵」
通販する蔵
通販する蔵からのおすすめポイント
バックヤードで他社との差別化を。基本機能+店舗毎の独自カスタマイズで、運用に合わせたシステムを実現できるPOSシステム、物流システム(WMS)、会計システム、基幹システムなど、外部システムとの連携実績も多数あり20年の経験とノウハウ、多数の有力店舗への導入実績から、最適なシステムをご提案
概要
通販する蔵は、楽天、Yahoo!、独自ショップなど複数の店舗の一元管理ができる受注管理システムです。在庫・商品データを自動で同期してくれるので、在庫の無い商品の注文を受けてしまうことはありません。
特徴
楽天、Yahoo!、自社の在庫・商品データを自動で同期楽天クレジット・ポイント承認などを一括管理メール・電話サポートは365日年中無休
価格
月額:60,000円~ ※初期費用:1,500,000円~
導入実績
東京デリカ、ナルミヤインターナショナルなど
こんな人にオススメ
複数モールに出店されている方
その他おすすめの受注管理システム
ECサイトまるごとパック CAM MACS FunBiz MOS たまごリピートNext COREC SpreadOffice board 楽楽販売 楽楽バックオフィス やずや通販CRM基幹システム
まとめ
受注管理のシステムを紹介してきました。いかがでしたか。
複数人で運営管理できるシステムを探している店舗の方には「ネクストエンジン」複数モールに出店されている方には「TEMPOSTAR」「タテンポガイド ネクスト」「通販する蔵」サポートの手厚いシステムをお求めの方は「CROSS MALL」業務効率化以外にも幅広い機能をお求めの方は「アシスト店長」「GoQSystem」簡単な操作で低コストのシステムを探している店舗の方には「まとまるEC店長」「助ネコ」
をおすすめします。 システムによって機能性やカスタマイズ性が大きく異なるので、自社に最も適している受注管理システムを選択しましょう。
参考にしたサイト
受注管理とは|受注管理業務の流れと受注管理システム6社比較 – 受発注管理システム | ボクシルマガジン クラウド型で定評のある在庫・受注管理ソフト業者10選 一元管理システム15社を比較!在庫・受注・発注管理を効率化|ECのミカタ EC業界カオスマップ2017 - 運営業務管理編 | EC業界ニュース・まとめ・コラム「eコマースコンバージョンラボ」 [2018年最新]多店舗展開の為のECサイト受注処理システムの徹底比較 | 売れる!ネットショップの教科書 受発注システム15選|特長・選び方のポイント|クラウド・パッケージ – 受発注管理システム | ボクシルマガジン 人気の受発注管理システム9選比較。価格・特徴・口コミの比較やランキング | 【ボクシル】法人向けITサービスの比較・検索・資料請求サイト 受注管理システム徹底比較 損をしない正しい選び方 ECシステム一元管理システム7選 | ECマーケティングジャーナル ECサイト運営に便利!受発注システム18選