実は、人がチラシを判断する時間は0.5秒だと言われています。そこで9,000社の実績の中で筆者が気づいた、「ありがちな失敗チラシ」を例に、反響のでるチラシをつくるポイントをご紹介します。 ※本記事は株式会社 ライズエージェンシー提供によるスポンサード・コンテンツです。

これじゃあ響かない!ありがちな失敗チラシ例第一段階: 「誰に」「何を」伝えたいのか明確にする第二段階:『一目で刺さるキャッチ』を作る呼びかけるリズムを作る数字を強調する第三段階:画像を取捨選択する最終段階:レイアウトを見やすく整える揃えるグループ化する余白を取るコントラストをつけるまとめ

これじゃあ響かない!ありがちな失敗チラシ例

まず、初心者が作ってしまいがちなチラシの例を紹介します。

これを見て心当たりがある方、要注意です。こういったチラシを撒いても、反響率は極めて低いでしょう。 客観的に眺めてみると、「別に悪くないんじゃない?」ともしかしたら思ったのではないでしょうか。実際、このチラシには「伝えたい項目」「魅力的な写真」など、チラシに必要な要素は十分含まれています。けれど「もう一工夫」が足りないために、惜しいチラシになっています。 次に、プロが作ったチラシを見てみましょう。

いかがでしょう。パッと見た印象として、分かりやすくなったのではないでしょうか。 実はこのチラシ、根本的な部分は変えずに少しずつ工夫を加えているだけなのです。しかし先ほどのチラシと比べると反響率は確実に上がると考えられます。 それではどうしてこれらの反響率に差が出るのか、順を追って説明していきましょう。

第一段階: 「誰に」「何を」伝えたいのか明確にする

一つ目の改善点は、「何を一番に伝えたいかが分からない」ということです。 不動産仲介サイトのSUUMOが行ったネットリサーチによると、所帯を持つ人たちは、自分たちの子どものために「学校までの距離」」や「周囲の安全性」を購入して検討する傾向にあります。対して、子どもがいない共働き夫婦は「最寄り駅までの距離」や「通勤の利便性」といった仕事を中心とした条件を重視するようです。 参考:はじめての購入414人の家・お金・満足度大調査 第3回・子どもが小さめファミリー編1 2010|SUUMO このように、ターゲットによってアピールの仕方が変わってきます。何を伝えればターゲットが興味を持ってくれるか、しっかりと考えることが第一歩と言えます。 言いたいことを全て伝えようとすると、まとまりのない内容になります。誰に一番見てほしいか、何を一番に知ってほしいかを自分の中で整理してみましょう。 今回の失敗チラシの場合、「どんな家族にもぴったりです」という広すぎるキャッチは、見る人が自分のこととして捉えにくくなっています。ボディコピーも強調する点が多すぎて本当にアピールしたいのが「周辺環境」なのか「開放感抜群」なのか「仲介手数料半額」なのか、伝わってきません。 また、画像群も同じような大きさでどれを見ていいのか分からなくなっているのです。だからどの層にも響かず、結果的にぼんやりとした印象のチラシになってしまっています。 対して、反響のあったチラシでは「ナチュラルスタイル」「新婚さんにもシニア夫婦にも」という具体的なキャッチから、ぐっとターゲットが絞り込めています。また画像群も、外観画像を特に大きくすることで相手の目に留まりやすくしています。 ターゲットはしっかり設定できているか?そのターゲットに合った訴求ポイントを表わせているか?前提として頭に入れておきましょう。 参考:ネットリサーチとは?調査方法・価格別にリサーチ会社11社を比較

第二段階:『一目で刺さるキャッチ』を作る

二つ目の改善点は、「キャッチが刺さらない」ということです。キャッチはチラシの中でも一番初めに目に飛び込んでくる部分です。それ故にキャッチを工夫することで少しでも長く手に取ってもらえることになります。 キャッチを考える際に重要となるのは、第一段階でも述べた「誰に何を伝えたいのか明確にする」ことです。ピンポイントに刺さるキャッチにすれば、ターゲットは「自分に向けて言ってくれているな」と意識してくれるからです。 人の心をつかむキャッチには一定の法則性があります。その法則のいくつかをご紹介します。

呼びかける

キャッチを作るうえで、王道と言える手法です。語り掛ける形で文を書くと、人はまるで自分のことのように思えるものです。反響のあったチラシにもこの手法が使われています。

このキャッチは、『初公開』という魅力に加え、新婚もしくはシニアというターゲットに呼びかけています。

リズムを作る

読んでみて小気味いいリズムの文は、それだけで印象に残りやすいのです。ただ、リズムを生み出すと、丁寧さが欠けてしまう傾向にあるので気を付けてください。絶対に外したくない要素は確認しておきましょう。 具体的には、「文を短くする」「言葉を繰り返す」「音を揃える」ことがリズムを生み出します。 「結婚をした。子どももできた。さあ、次は持ち家だ。」 「あふれる緑。こぼれる光。自然に包まれる安心を。」 などが作れますね。

数字を強調する

数字をキャッチに含めることで、より具体性が増します。不動産のチラシでアピールできる数字は、価格、間取り、最寄駅からの所要時間など様々です。ターゲットに刺さる最適なものを見つけてみてください。 「これからの家族にぴったりな4LDK」 「3,500万円で夢のマイホーム」 などのキャッチが作れます。 チラシを見る際、必ず目に飛び込んでくるキャッチ。そこでターゲットの心を掴むことができれば、チラシのゴミ箱行きはぐっと減ります。伝えたいことと照らし合わせて、ぜひ上手く活用してみてください。

第三段階:画像を取捨選択する

三つ目の改善点は、画像が多すぎるということです。

といっても、画像が多いこと自体は悪いことではありません。不動産のチラシは、外観、間取り図、地図など、視覚による情報が多いからです。 問題は「どの画像を一番見てほしいのか分からない」点です。自分たちのことをアピールしたいはずのチラシに、目を引く画像がないのは致命的です。 ここは、最も推したいポイントの画像を選択して大きく載せましょう。ただしあまり多すぎるとこれまた煩雑な印象になってしまうので気を付けてください。拡大画像は1~2枚に留めましょう。 前述したように、反響のあったチラシでは外観が強調されています。

これにより実際に住んだ時のイメージが想像しやすくなっています。他にも画像はありますが、どれも大きさを抑えて主役を引き立てる役割を担っています。 キャッチ同様、画像も一目でチラシの印象を左右するものです。何を伝えたいか一瞬で分かるように、大きさ・配置に気を付けましょう。

最終段階:レイアウトを見やすく整える

四つ目の改善点は、レイアウトが整理されていないということです。どんなにいいキャッチでも、好ましい画像でも、パッと見て分かりにくいレイアウトではチラシは見てもらえません。簡単にレイアウトを整理できる方法として「揃える」「まとめる」「余白を取る」「コントラストをつける」があげられます。

揃える

レイアウト内にずれが生じていると読みやすさが低下します。図のように、画像の大きさ、文章の行の長さ、両端など揃えられるところは全て揃えましょう。

グループ化する

関連する画像や文章を近づけて配置することで、読み手は情報をすぐに整理することができます。逆に、関連性の弱いものは少しスペースを空けて配置してみます。 文章が長くなってしまった場合でも、タイトル・画像と近づけることによってグループであることを認識させることができます。

余白を取る

失敗チラシにはよく「余白を恐れてぎゅうぎゅう詰め」なものが見受けられます。 確かに余白が多すぎると薄っぺらく見えてしまいますが、ある程度のゆとりを持たせないと逆に窮屈で読みづらい印象を持たれてしまいます。特に「文字と文字」「文章と画像」はスペースを空けましょう。 不動産チラシは高級感を演出することが重要です。スペースを綺麗に取るとそれだけでチラシも綺麗に見えます。

コントラストをつける

コントラストとは、文字の太さやサイズ、色のことを指します。文字が単調に書かれているとどこに注目すればいいのか分かりません。 特にやってしまいがちなのが「文字に色を付ける」ことです。

失敗チラシでも赤い字が頻繁に出てきていますが、頻繁に使うと見辛くなってしまう場合があります。一方、文字を太くすれば、視認性とまとまりを両立することができます。 文字を目立たせたい場合はまず「太字にする」ことを考えてみてください。 これらを踏まえて、改めて反響のあったチラシを見てみましょう。 画像の大きさ、文章の長さを揃え、カテゴリごとに視覚的なグループを作っているため、どこに何が書かれているのかすぐに分かります。余白を程よく残し、色を使いすぎていることもありません。しっかりと考えられてレイアウトが作られていることが分かります。 レイアウトを整える際のコツは、紙面を俯瞰して見ることです。遠目から見てバランスがおかしくないか、時間を置いて見て違和感がないか、様々な方法で試してみましょう。

まとめ

いかがでしたか?4つの手法を紹介しましたが、全てに共通しているテーマがあるのにお気づきになられたでしょうか。それは「チラシは一瞬で勝負が決まる」ということです。 不要な情報と判断されれば即ゴミ箱行きです。その短い時間の中でいかに興味を持たせるか。いかに分かりやすく、目を引くものにできるか。それをとことん追求すれば、大ヒットチラシも夢ではありません。

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