ドコモ・au・ソフトバンク回線の一部を借りてサービスを展開している格安SIMと違って、高品質なソフトバンクの回線をそのまま利用できるのが大きな特徴です。 今回はそんなワイモバイルが、ソフトバンクと比べていかに安くなるのかを、各料金プランの運用シミュレーションで比較し、それぞれの違いを徹底的に掘り下げていきたいと思います。 SIMのみがお得! 他社からの乗り換え、シンプルM/Lなら 最大23,000円相当PayPay還元! ●スマホセットで ・Android One S9 一括1円~・かんたんスマホ2+ 一括1円~ スマホがお得! 他社からの乗り換え、シンプルLなら 最大10,000円相当PayPay還元 ●スマホセットで ・OPPO Reno7 A 一括5,040円~・Xperia Ace Ⅲ 一括4,320円~ ワイモバイルでは格安SIM、格安スマホという言葉を独自の定義付けで使用しているため少々ややこしく感じられますが、つまり大手キャリアよりも安い料金でスマホの契約を行える事業者だと考えてください。 mineo、BIGLOBEモバイルなどの格安SIM事業者は通常、大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)の回線設備の一部を借り受けて通信サービスを提供しています。 一方ワイモバイルはというと、ソフトバンクの「サブブランド」というグループ内の立場からソフトバンク回線を他社格安SIMよりも広く使うことができ、結果として近い通信品質・通信速度で利用できます。 通信品質・通信速度は大手キャリアに近く、プラン料金は安価で格安SIMに近い、大手キャリアと格安SIMのいいとこどりなのがサブブランドの「ワイモバイル」なのです。

料金プランの違い

「メリハリ無制限」「ミニフィットプラン+」など、現在のソフトバンクは大容量のデータ通信がついたプランが主流になっています。 一方、ワイモバイルではS/M/Lの3種類のデータ容量に分かれたプランが主流になっており、自分の好みに合わせて選択できるようになっています。 ■ワイモバイルとソフトバンクの料金プラン ※価格はすべて税込 表をご覧いただくとわかるように、ワイモバイルの方がソフトバンクよりも安い価格設定になっています。 ソフトバンクでは現状、小容量と大容量の中間にあたるデータ容量のプランがなく、3GB以上の利用については無制限プランがカバーする形に。 そのため、毎月10GBもデータ容量を使わないという方でも、選択肢が価格設定の高いメリハリ無制限のみという状況です。 一方ワイモバイルは30GB以上の大容量・無制限のプランは無いものの、3GB・15GB・25GBのデータ容量から選択できるので、ソフトバンクに比べてより自分に合ったプランを利用できるようになっています。

通信速度・使用回線の違い

【そもそもワイモバイルとソフトバンクの関係とは?】にて解説したように、ワイモバイルはソフトバンクの回線を使用して通信サービスを行っています。

ソフトバンク光おすすめポイント キャッシュバックが豊富で他社からの乗り換えにも安心! ソフトバンクエアーおすすめポイント 今だけキャッシュバック増額中! そのためワイモバイルとソフトバンクはおなじ「ソフトバンク回線」を使っており、通信可能エリアなども同じ条件となります。 ただし、やはり気になるのは実際の速度。 そこで、様々なユーザーの速度計測結果がわかる「みんなのネット回線速度(みんそく)」を参考に、直近3ヶ月に計測された測定結果の平均値を比較してみます。 ■ ワイモバイルとソフトバンクの速度比較 ※2022年12月時点 表をご覧いただけるとわかるように、実測値は設備元にあたるソフトバンクの方が良いですが、ワイモバイルも61Mbpsとかなりの高速です。 SNSやWEBサイトのチェックや動画視聴といった一般的な使い方ですと、最大でも20Mbpsあれば快適に利用できるとされています。(参照:動画再生に関する問題のトラブルシューティング | YouTube) よって、20Mbps以上の実測値を出している2社の体感速度はあまり変わらないといえるでしょう。

サポート面の違い

ワイモバイルはドコモ・au・ソフトバンクと同じく、店舗型の公式ショップを日本全国に展開しています。この点も他の格安SIMサービスとワイモバイルの大きな違い。 またワイモバイルは一般的な格安SIMとは違い、ソフトバンクのサブブランドとしてソフトバンク本体の高品質な回線を使用しているため、混雑しやすい時間帯でも安定した速度を期待することができます。 そのためサービス開始以来、スマートフォン料金満足度の上位に毎年ランクインするほど、ワイモバイルはユーザーからの指示を集めています。 追加料金不要でワイモバイル独自のキャリアメール(@yahoo.ne.jp)も利用できるなど、ソフトバンクとワイモバイルは同等の充実したサポート体制を提供しているといえるでしょう。

販売端末の違い

では2社で販売している端末に違いはあるのでしょうか?例としてワイモバイルとソフトバンクで販売中のiPhoneを以下にまとめました。 ■ワイモバイルとソフトバンクで販売中のiPhone 2社を比較してみると、販売している端末の種類はソフトバンクが圧倒的に多いことがわかります。 ワイモバイルでは基本的に最新機種が発売してすぐの取り扱いにはならないため、最新の高性能な端末をいち早く購入したいという方はソフトバンクにメリットを感じるでしょう。 とはいえ、2016年にそれまでGoogleが海外で展開していた、安価なピュアAndroidスマートフォンブランド「Android One」の国内第1号機種となる、シャープ製「507SH」がワイモバイルを通して発売されました。 最新機種ではない場合が多いですが、ワイモバイルにて販売している端末はどれも手に取りやすい価格設定です。 また、ワイモバイル公式オンラインストアでは、対象端末を最大36,000円値引きで購入できるキャンペーンを実施しています。 AQUOSやOPPOといった人気メーカーの高性能ミドルレンジモデルを1万円台で購入することも可能。 必要な機能が揃ったスマホを安く買いたい、という方にはワイモバイルにメリットがあるでしょう。 最新スマホも!対象機種一括1円〜! ちなみに、ワイモバイル・ソフトバンクの両者共にデータ通信のみのSIM単体契約も行うことができますが、今回はあくまでも音声通話を含めたスマートフォン向けプランで比較します。

ソフトバンクの料金プラン

ソフトバンクは2019年9月13日に発表した料金プランと同時に、これまで実施してきた2年縛りを廃止しました。 また、ソフトバンクからワイモバイル・LINEMOへのグループ間乗り換え(番号移行)においては、契約解除料や契約事務手数料といった手数料をかけずに乗り換えることも可能です。 現在ソフトバンクでは、月間のデータ容量無制限の超大容量プラン「メリハリ無制限」と、1~3GBまでの従量課金制プランの「ミニフィットプラン+」、スマホを初めて使う人向けの「スマホデビュープラン」からお好きなプランを選択できます。 以下は家族割・おうち割等の割引サービスを適用しない状態でのプラン月額料金です。 ■ソフトバンクの料金 ※価格はすべて税込※1 準定額オプション+/定額オプション+に加入時の小容量割を適用 ソフトバンクの料金プランは「基本プラン(音声/データ)」と「データプラン」の合計で基本料金が確定する仕組みとなっています。 ただし、「基本プラン(音声/データ)」の中には通話定額オプション等は含まれていないので、長時間の電話を頻繁に行う人は別料金のオプションへ申し込んだ方がお得です。 「メリハリ無制限」は容量無制限で使えるヘビーユーザー向けプラン。容量を気にせずにネットを使い倒したい人にはおすすめですが、無制限のデータ容量は、一般的な使い方では使い切れないレベル。ちょうどいいと感じられるかは疑問が残ります。 「スマホデビュープラン」は「1年おトク割」が適用されるので1,188円×12ヵ月間の割引が受けられますが、「おうち割 光セット」の適用外となります。 一方の「ミニフィットプラン+」は、使ったデータ容量に応じて料金が加算される従量課金型プラン。毎月の使用データ量にムラがある人にはおすすめできますが、1GB超過するごとに1,100円ずつ料金が跳ね上がります。 普段ほとんどネットを使わないという人ならいいのかもしれませんが、何かの拍子にデータを使いすぎてしまった時が怖いですね。 また、ミニフィットプラン+は適用できる割引サービスが限定的。おうち割 光セットは適用できますが、ソフトバンクの家族割引サービスである「新みんな家族割」は適用できません。 以前は「データ定額ミニ●GB」のように、自身が使いたい容量をピンポイントで選択することができたのですが、現在のソフトバンクのデータプランは“ちょうどいい容量”が選びにくいのが最大のネックになっています。

ワイモバイルの料金プラン

一方でワイモバイルは、基本プランに音声通話と定額データが内包されたパック仕様の基本使用料となっています。ウェブ使用料も基本使用料に内包。 2021年2月に開始した新プラン「シンプルS/M/L」は、以前のプランにはなかった20GB以上の大容量プランも用意されています。 3GB・15GB・25GBの3種類のデータ容量から選ぶだけで、自分に合ったプランを選択できるとてもシンプルな仕様です。もちろん契約期間や解約金(契約解除料)もありません。 また2021年8月より待望のデータ繰り越し機能が実装され、eSIMや5G対応に加えより使いやすくなったといえるでしょう。 ■ワイモバイルの料金 ※価格はすべて税込※1 550円/月のデータ増量オプション(1年間無料)加入時 通話頻度が多い人向けには、1回10分以内の国内通話が無料になる「だれとでも定額」、24時間いつでも国内通話が無料で利用できる通話定額オプションの「スーパーだれとでも定額(S)」が用意されています。 通話定額オプションの価格、無料になる上限の時間のどちらをとっても、ソフトバンクの通話定額オプションよりも割安な料金になっています。 あくまでもオプションなので、気軽に定額オプションを解約したり再契約しても、月々のプラン料金には響きません。この点もうれしいポイント。 また、データ容量が最大3GB追加される「データ増量オプション(550円)」が1年間無料で適用可能。中でもシンプルLなら毎月28GBまでデータ通信を利用できるので、よほどのヘビーユーザーでない限り十分ではないでしょうか。 「家族割」か「おうち割 光セット」のどちらかを適用すると月額料金が1,188円引きになり、ワイモバイルの格安料金をより安く利用できます。 最新スマホも!対象機種一括1円〜! それぞれの2年契約での運用料金で比較していきます。ワイモバイルは10分かけ放題の「だれとでも定額(770円)」を、ソフトバンクでは5分かけ放題の「準定額オプション+(月880円)」を申し込んだ状態で考慮します。 また、各種割引については無い状態でシミュレーションを行いたいと思います。

シンプルSとミニフィットプラン+(~3GB)の比較

■シンプルSとミニフィットプラン+(~3GB)の比較 ※価格は全て税込 ワイモバイルで一番安価なプランとの料金比較で、3GB以内のデータ使用量だった場合を想定しています。 ソフトバンクでは従量課金型の「ミニフィットプラン+」を利用していますが、正直3GBのデータ容量に対して月額5,478円は割高に感じます。 価格差は2年間で驚愕の81,840円となりました。 ミニマムなプランでこれだけの差が出てしまうのは、ちょっと異常な状態。これまでの結果を見ると、ソフトバンクは少ないデータ通信料で利用するには非常に不向きと割り切ってしまったほうが良さそうです。 いかにソフトバンクのプランが大容量に特化しているかがお分かりいただけるかと思います。

シンプルMとメリハリ無制限の比較

■シンプルMとメリハリ無制限の比較 ※価格は全て税込 ワイモバイルはシンプルSからMになることで使用できるデータ容量が3GB→15GBと大幅増量し、月額料金は1,100円上がっています。 一方で、ソフトバンクは3GBを超えてしまうと無制限プランの「メリハリ無制限」の選択肢のみになるので1,760円の増加となります。 ちょうどいいプランが無いことが理由で、ワイモバイルよりもソフトバンクの方がはるかに高くつくという結果になりました。 価格差は2年間でほぼ半額の97,680円。 ソフトバンクでは最適なプランが無く、相変わらずデータ容量を無駄にしている状態です。シンプルS/Mまでの比較ではワイモバイルはソフトバンクの半額以下の料金に収まっています。

シンプルLとメリハリ無制限の比較

■シンプルLとメリハリ無制限 ※価格は全て税込 ワイモバイルで最大容量のシンプルLと比較してみました。ソフトバンクの場合は、ここでも料金が変わらずなので「データ容量の差と金額の差が見合うのか」という部分に焦点を当てて考えたいと思います。 価格差は2年間で76,560円となりました。 これまでの比較よりは差が縮まりましたし、月間の容量差があることを考えると今回の比較の中ではもっとも均衡しているといえると思います。 ただし、後は「そこまでの大容量を使い切れるのか」という問題に。かなりのヘビーユーザーであれば迷わずソフトバンクをおすすめしますが、そこまでの容量は流石に必要ないという人はワイモバイルを選択した方が懸命でしょう。 ワイモバイルとソフトバンクの料金比較を見ていただいた通り、すべてのプランにおいて、2年間の運用コストはワイモバイルの方が圧倒的に安価ということがわかりました。 大きな原因は2018年に行われたソフトバンクのプラン変更。ソフトバンクではヘビーユーザー向けの大容量プランを展開し、サブブランドのワイモバイルではミニマムで使いやすいプランを提供するようにソフトバンクでの両者のブランドの使い分けが顕著になってきたという印象を強く受けます。 「とにかく携帯代を安くしたい」「運用コストを減らして他のことにお金を使いたい」など、料金を安くすることを主目的にしているなら迷わずワイモバイルを選ぶべきでしょう。

家族でまとめて加入した場合のシミュレーション

最後に、実際に家族4人で利用した場合はどのような差が出るのかもシミュレーションを行います。 シミュレーションの条件は以下の通りで、追加料金のかかるオプションに加入せず適用できる割引は適用することとします。 ■条件 ■ソフトバンクの料金シミュレーション ※横にスクロールできます。 ※価格はすべて税込 ■ワイモバイルの料金シミュレーション ※横にスクロールできます。 ※価格はすべて税込※家族割は2回線目以降に適用 今回の条件でシミュレーションを行ったところ、ワイモバイルの方が302,016円安いという結果に。300,000円以上の差額が出るとは驚きです。 実際には様々な契約の組み合わせがありますので、ひとつの例として参考にしてみてくださいね。 最新スマホも!対象機種一括1円〜! 改めて、以下にワイモバイルのメリットをまとめました。 大幅に運用料金を節約できるのでそれだけでも大きなメリットなのですが、さらにお得なメリットとして、ワイモバイルでもソフトバンクと同じく、PayPayやヤフー・プレミアム会員の特典をフルに利用できる点があります。 つまり、これまでソフトバンクを契約してお買い物時のPayPay特典やヤフー・プレミアム会員の特典を利用していた方は、ワイモバイルに乗り換えてもそのままこれらのサービスを利用できるわけです。 またワイモバイルはSIMだけの契約も可能なので、SIMフリーのiPhoneやSIMロックを解除したiPhoneにワイモバイルのSIMを挿して安価に運用することなんかも可能。 そんなワイモバイルに、大手携帯キャリアから乗り換えを検討されている方は、ぜひ以下の関連記事も参考にしてみてください。 まずワイモバイルへの乗り換えで注意したいのが、グループ会社のソフトバンクからの乗り換えであってもSIMロック解除が必要である点です。 乗り換え時にあわせて紹介されることの多い「SIMロック解除」と「MNP予約番号」ですが、このうちSIMロック解除は必須でMNP予約番号は不要になります。 SIMロック解除はドコモ・au・ソフトバンクのキャリアで購入した端末にかけられている、自社以外の回線でその端末を使えないようにする制限のこと。 MNPは今使っている電話番号を乗り換え先でもそのまま使えるよう引き継ぐための番号です。 同じ回線を使う事業者(auとUQモバイルなど)同士であればSIMロック解除不要で同じ端末を利用できることが多いですが、ワイモバイルとソフトバンク間ではそうはいかないので注意が必要です。 また、現在契約中のキャリア等で購入した端末の支払いが残っている場合、ワイモバイルへ乗り換えたとしても支払いは続きます。 そして、ワイモバイルの申し込み時に選択するSIMカードの種類(大きさ)も、間違った大きさのSIMカードを選んでしまわないよう、あらかじめ確認しておくことが大切です。

Q.ソフトバンクで購入した端末はワイモバイルでそのまま使える?

A.SIMロック解除することで引き続き利用できます。 【ワイモバイルに乗り換える場合の注意点】でも解説しましたが、ワイモバイルはグループ会社のソフトバンクからの乗り換えでもSIMロック解除が必須です。 ただし、ソフトバンクでは以下の条件の方はSIMロック解除済みとなりますので、ユーザーからの手続きは不要となっています。

Q.ワイモバイルには違約金や契約期間はある?

A.ありません。 過去に提供していた旧プランでは契約期間のあるものもありましたが、現在ワイモバイルで受付中の「シンプルS/M/L」に契約期間や違約金はありませんのでご安心ください。

Q.PayPayやYahoo!プレミアムの特典は違うの?

A.同じです。 PayPayモールなどでのPayPay還元額はソフトバンクと同じです。また、Yahoo!プレミアムについても別途申し込み・料金は不要で利用可能。 ソフトバンクと同じ条件で関連サービスをお得に活用できますよ。

Q.ワイモバイルユーザー=ソフトバンクユーザーなの?

A.ワイモバイルユーザーとソフトバンクユーザーは異なります。 ワイモバイルユーザーとソフトバンクユーザーは異なるため、利用できる料金プランやキャンペーンも違います。 ワイモバイルかソフトバンクを契約する場合は、気をつけて申し込みましょう。 最大のポイントは、現在ソフトバンクのプランの選択の幅が非常に狭いこと。ワイモバイルの方が自分にピッタリのプランを見つけやすいので、無駄なく安くスマホを運用することができるでしょう。 このほか時期によってはキャッシュバックキャンペーンなどの行われているので、良質な回線をできるだけ安価に、そしてお得に運用したいと思われている方は、ワイモバイルへの乗り換えを検討してみてはいかがでしょうか。 最新スマホも!対象機種一括1円〜!

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