Web 12
Webマーケティングの観点から、インターネットで「いい文章」を書けている自信はありますか?そもそも、インターネット上での「いい文章」とはどんなものだと思いますか? まず、紙とディスプレイで読む文章は、「文章を読む状況」も「文章との出会い方」もまったく違います。今回は、実際にWebマーケティングにかかわる多くの方に支持いただいているLISKULを運営している弊社のWebライティングのテクニックをまとめました。 大前提:なぜWebライティングが重要なのか? そもそもデザインや、サイトの構造に加えて、なぜ文章の書き方が重要なのでしょうか。その理由は、情報を収集するための媒体として、インターネットがもつ2つの特徴にあります。 大前提:なぜWebライティングが重要なのか?①ユーザは、読みやすくないとまず読まない。②検索エンジンは、サイトのコンテンツを評価する!今すぐチェック!:文章を見直すチェックシート12解説:「文章を見直す12のポイント」【POINT1】文章が、きちんと組み立てられているか?【POINT2】接続詞で、文章の前後関係を明確にしているか?【POINT3】できるだけ、かんたんな表現を使う。【POINT4】語尾は、統一されているか?【POINT5】同じ語尾が続いていないか?【POINT6】ひらがなと漢字はバランスよく配備されているか?【POINT7】表記は、そろっているか?【POINT8】「ちょうど読みやすい文章量」になっているか?【POINT9】読点は、読みやすく使われているか?【POINT10】適度に改行をしているか?【POINT11】サービスや商品の強みを活かせる「キーワード」を使っているか?【POINT12】キーワードをタイトルと見出しに入れているか?具体例:「商品説明」の見直し方具体例:「ニュースリリース」の見直し方【補足】もしも、それでも時間と自信がないならば外部委託の検討を。 ①ユーザは、読みやすくないとまず読まない。 大判の新聞や同時に2面を見ることができる雑誌とは違い、インターネットはパソコンやスマートフォンのディスプレイというから「小さな画面」から、情報を取りに行くことになります。さらに読む状況も、いつも落ち着いた読みやすい環境とは限りません。 たとえば、あと5分で会社の最寄駅に着く、という満員電車の中で気になるキーワードの検索をしていて、開いたページに小さな文字がぎっしりと詰まっていたとしたら、そのまま読み続けるでしょうか? 紙よりも読みづらく、似た内容の情報が簡単に手に入るインターネット上では、「すぐに読めそう」「読みやすそう」と思わせる文章を書くことが、情報を読んでもらうために大切です。 ②検索エンジンは、サイトのコンテンツを評価する! 検索エンジン最適化(SEO)という言葉があります。簡単にいうと、検索エンジンで「キーワード」を入れて検索したときに、できるだけ上の方に表示されるようにすることです上の方に表示される方が読まれる可能性は高くなります。この順位は、Googleのような検索エンジンの運営元がWebサイトの中身を常に確認し、決定しています。 例えば、順位が低いページは、 ・他のサイトと内容が重複しているページ ・広告の占める割合が多く、独自コンテンツの割合が少ないサイト などです。 Googleをはじめとした検索エンジンの目的は、「良い情報を、適切に利用者に届けること」なので、利用者にとって役に立たないと判断される内容のページは、なかなか上位には表示されません。 つまり、 ・利用者=「見た目の読みやすさ」 ・検索エンジン=「内容の充実度」 を見ています。 検索エンジンの双方から認められるには、「見た目の読みやすさ」と「内容の充実度」のどちらも揃った文章にする必要があります。しかし、読みやすくライトな文章は内容が薄くなりやすく、内容が充実した文章は見た目に読みにくいサイトになりやすい傾向があります。 それでは、いったいどうすれば「内容が充実しているのに、見た目にも読みやすい文章」になるのでしょうか。 今回は、「Web上での文章作成で気をつけるべきポイント」を、文章作成後にすぐにチェックできるチェックシートと、そのポイントの解説。さらに、【商品説明】と【ニュースリリース】の2つのパターンで実際の例を、ご説明します。 今すぐチェック!:文章を見直すチェックシート12 【POINT1】文章が、きちんと組み立てられているか? 【POINT2】接続詞で、文章の前後関係を明確にしているか? 【POINT3】できるだけ、カンタンな表現を使う。 【POINT4】語尾は、統一されているか? 【POINT5】同じ語尾が続いていないか? 【POINT6】ひらがなと漢字はバランスよく配備されているか? 【POINT7】表記は、そろっているか? 【POINT8】「ちょうど読みやすい文章量」になっているか? 【POINT9】読点は、読みやすく使われているか? 【POINT10】適度に改行をしているか? 【POINT11】ターゲットや商品の強みを活かせるキーワードは選定できているか? 【POINT12】キーワードをタイトルと見出しに入れているか? 解説:「文章を見直す12のポイント」 【POINT1】文章が、きちんと組み立てられているか? 読んでいて、なんとなく引っかかったり、頭にすらすらと入ってこなかったりする経験はありませんか?その理由の1つは、「文章全体にあらすじがないから」です。 ここでは、「全体→詳細」に向かって文章を組み立てることをお勧めします。映画をイメージしてみてください。冒頭では、街を遠目から描き、だんだんと主要な人物にカメラは寄っていきます。文章は、映画のカメラの動きと似ています。 具体的には、 ・「業界全体」→「自社の立ち位置」 ・「一般的な商品やサービス」→「自社製品の機能」 のように、徐々に話をブレークダウンさせていくことで、読み手は、今何を話しているのか?に迷わなくなります。 また、説明やプレゼンテーションの際には「PREP法」という文章の組み立て方もよくつかわれます。 PREP法とは、 ・Point=結論 ・Reason=理由 ・Example=具体例 ・Point=(もう一度)結論 という順番で文章を組み立てることです。 まずは先に結論を述べ、理由で後押しをし、具体例でさらに理由のイメージを沸かせることで、読み手に強く主張を伝えることができます。 【POINT2】接続詞で、文章の前後関係を明確にしているか? PREP法を使うとわかるように、それぞれの文は、文章全体の中でどのような役割になっているかを明確にすることが大切です。そして、「文章のつなぎで使っている接続詞が適切どうか」も確認してください。 すらすらと頭に入ってくる文章は、前後の文の関係が明白でわかりやすいものです。「前の語句・文章」と「後の語句・文章」で、どういった内容のことを言っているのかを接続詞をつかってできるだけ明確にしましょう。反対の内容ならば、「しかし」「ところが」といった逆説の表現を、前後の文章で理由と結果を述べる場合は「だから」「そのため」といった順接の表現を使用します。 【POINT3】できるだけ、かんたんな表現を使う。 前述のとおり、インターネット上で読む文章は、とても気軽に読まれるものです。多くの文章の場合は、「流し読み」されています。 そのため、「難しい表現」「専門的すぎる言葉」を使わないようにしましょう。もし、同じ内容で、違う言葉で言い換えることができるなら、そちらの表現を使う方が適切です。 A 「『リスティング広告を活用して費用対効果を劇的に改善する方法』としてリスティング広告を始めとしたWebマーケティングに関する知見を提供しています。運営はソウルドアウト株式会社が行っており社員自らが経験を元に中身を作成しております。Webマーケティングについてお悩みの際はぜひご一読ください。」 B 「『リスティング広告を活用して費用対効果を劇的にアップする方法』として、リスティング広告をはじめとした、Webマーケティングについてのノウハウを提供しています。 運営はソウルドアウト株式会社が行っており、社員自らが経験を元にコンテンツを作成しております。Webマーケティングについてお悩みの際は、ぜひご一読ください。」 AよりもBの方が、読みやすかったのではないでしょうか? 【POINT4】語尾は、統一されているか? 文章を、「だ・である調」で書く「です・ます調」で書くかによって、読み手に与える印象は大きく違います。「だ・である調」はより強い断定の表現です。それに対して、「です・ます調」は柔らかい読み口になるものの、やや遠回しな表現になりやすいです。 どちらの書き方で書くにせよ、まず大切なのは、「です・ます調」で書くか、「だ・である調」のどちらかにそろっていることです。 最初は、「だ・である」で書いていた文章が、突然「です・ます」に変わってはいませんか?文章を書き終わった後には、全体の「語尾」を必ず確認してみてください。 【POINT5】同じ語尾が続いていないか? 文章全体が、「だ・である調」か「です・ます調」で統一することができたら、次はそれぞれの文章がどういった語尾の連続によって書かれているのかを確認します。 「~です。~です。」や「~だ。~だ。」のように同じ語尾が続いていると、幼稚な印象になります。たとえば、次の2つの文章を読んでみて下さい。...