Web 3
しかし、「試しにWeb広告を出してみたが効果がなかった」という企業は後を絶ちません。そこで、本記事では、Web広告の種類や相場を調べる前に、必ずやっておくべき3つのことを説明します。 この記事を読めば、Web広告で失敗する確率を大きく下げることができます。これまで2000社以上のWeb広告のお手伝いをしながら培ってきた、すべて実証済みのノウハウです。以前からWeb広告に取り組んでいる企業にとっては基本的なことばかりですが、非常に重要なのでぜひご確認ください。 そもそもWeb広告にはどういう特徴があるのか? 結論から言うと、 Web広告は従来の広告よりも「やり方」による差が出やすい広告手法であると言えます。なぜなら、Web広告は、チラシや雑誌などの従来の広告と大きく異なる3つの特徴があるからです。 そもそもWeb広告にはどういう特徴があるのか?Web広告を出す前に必ずやらなければいけない3つのポイント①戦略策定:何を・ 誰に ・どのように・どれくらい売るのか決める②LP制作:Web広告の誘導先となるランディングページを制作する③インフラ整備:Web広告の費用対効果を高めるツールを導入する「入れるだけ」でWeb広告の費用対効果が高まる必須ツール5種必須①LPOツール:顧客属性や流入経路に応じて、最適なコンテンツを表示必須②EFOツール:最後の砦、入力フォームでの離脱を防ぐ必須③Web接客ツール:ユーザに対する個別の接客を自動化して成果を上げる必須④データフィード最適化ツール必須⑤レコメンドエンジン:好みに合った商品を「おすすめ」して購買率・購買単価をアップ!Web広告を効果的に実施するためのデータを取得するツール4種アクセス解析ツール(Google アナリティクス)広告効果測定ツールヒートマップツールユーザテスト・サイト診断「補助的に使う」ことで、Web広告の費用対効果を高めるツール6腫A/Bテストツールバナー生成ツールメール配信ツールタグマネージャマーケティングオートメーション(MA)DMP(プライベートDMP)まとめ:ツールを制するものがWeb広告を制する。わからなければ専門の業者に相談すること (1)様々なターゲティングが容易にできること (2)Web上でアクション完結まで可能であること (3)効果が数字でリアルタイムに測定でき、改善が容易であること このことから、Web広告で成果を上げるためにターゲティングや誘導するアクションを設計して、数字に基づく改善を重ねるという一連の流れを準備しておくことの重要性、すなわち「やり方」の占めるウエイトが従来の広告よりも大きくなるのです。 この「やり方」による差が出やすいという特徴を捉えずに、従来の広告のように種類や相場を把握した上で良さそうな広告面に「とりあえず出してみる」というスタンスで臨むと貴重な広告費を無駄にしてしまうのです。(参考:Web広告運用自動化ツールの一覧 ≫) 参考記事 ・【保存版】10分でわかるWebマーケティング手法の全施策まとめ【図解付き】 ・ネット広告の種類全37種 課題別効果の出る手法一覧 Web広告を出す前に必ずやらなければいけない3つのポイント Web広告の特徴は「やり方」によって効果が大きく違うということにあります。 効果の高い「やり方」を実現するために、必ずやらなければいけないポイントが3つあります。 ①戦略策定:何を・ 誰に ・どのように・どれくらい売るのか決める 最初にやるべきは、戦略策定です。 具体的には、何を、誰に、どのように、どれくらい売るのかということを最初に決めておきましょうというステップです。多くの場合、ぼんやりと頭のなかに戦略らしきものがあるので、それを拠り所にして、「とりあえずやってみて」失敗しています。 頭のなかにあることを改めて書き出して、見直すことでぼんやりとしていた戦略がシャープになりWeb広告以外のマーケティング活動にも良い影響があります。詳しいプロセスについては、以下のガイドブックにまとめてありますので、ぜひご参照ください。リスティング広告をモデルに説明していますが、Web広告全般に活用できる考え方がまとめてあります。 無料:リスティング広告スタートアップガイド ②LP制作:Web広告の誘導先となるランディングページを制作する 次にやることは、LP(ランディングページ)の制作です。 LPとは、Web広告の誘導先となるページの事で、Web広告から連れてきたユーザが最初に見るページです。ここで興味を喚起し、商品やサービスの魅力を伝えられなければ、せっかく広告で連れてきても水の泡となります。 効果を上げるランディングページがあると無いとでは、効果が5倍、10倍と違うことも多くあります。専門の制作会社などの力を借りるなどして、強いランディングページを制作しておくことは欠かせません。 効果を上げるランディングページ制作の詳しいプロセスは以下の記事にまとめてあります。ぜひ参考にしてみてください。 参考記事 ・効果を上げるランディングページ制作から改善までの全手順 ・成果の出るLPを作る方法│14記事まとめてご紹介 ③インフラ整備:Web広告の費用対効果を高めるツールを導入する 最後の1つは、インフラとなるツールの導入です。 LPOツールやEFOツールなど、名前を耳にしたこともあるのではないでしょうか。 かつてはどれも高額で大手企業しか手を出せませんでしたが、最近は低価格のツールも増えており、予算の少ない企業でも、活用しやすくなっています。中には、広告費用を追加せずに、これらのツールを導入しただけで売上が30%以上増加した事例もあります。 Web広告を実施する上で欠かせないインフラとなる費用対効果を高めるツールについて詳しく触れている記事はあまり見かけないため、本記事では次の章から、分類別にまとめて説明していきます。 「入れるだけ」でWeb広告の費用対効果が高まる必須ツール5種 まず検討すべきは、「入れるだけ」でWeb広告の費用対効果が高まるツールです(参考:Web広告の効果を高めるCVR改善ツール一覧)。 これらのツールは導入に多少手間がかかることもありますが、一度入れてしまえばあとは入れっぱなしで効果が底上げされ続けますので、数十万円単位でWeb広告を出稿するのであれば、最初に入れてしまうことをおすすめしています。では、一部ではありますが、具体的にどんなツールがあるのか見て行きましょう。 必須①LPOツール:顧客属性や流入経路に応じて、最適なコンテンツを表示 LPOツールを導入すると、同じページでもユーザによって異なるコンテンツを出し分けることができます。 例えば、旅行会社のサイトは、何もしていないデフォルトの状態では東京発のツアー情報が表示されていることが大半です。そのため、大阪在住のユーザにとっては自分の欲しい情報と異なると判断され離脱要因になってしまいます。 LPOツールを導入すると、大阪からアクセスしてきたユーザには、個別に大阪発のツアー情報を表示することができるようになります。このような個別対応ができるのがLPOツールの利点です。 大阪からアクセスする人には大阪の人向けのページ、東京からアクセスする人には東京向けのページを表示できれば、効果が上がるのは当然と言えます。 他にも、以下のような事例があります。 ・ある不動産会社では、ユーザがアクセスしたエリアによって表示する物件情報や店舗情報を表示するようにした所、CVRが10倍になった ・あるソフトウェア会社では、流入する検索キーワードに連動した商品バナーを表示するようにした所、直帰率が30%低減した ・あるツールベンダーでは、サイトに2回以上訪問しているリピーター向けに価格と商品スペックの情報を具体的に表示するようにした所、CVRが60%向上した 一度設定しておけば、あとは入れっぱなしでも勝手に効果が上がり続ける点もメリットです。 ユーザとしてサイトを見ても導入されていることに気づきにくいですが、Web広告を積極的に実施している企業は当然のように導入しているツールです。 主なLPOツール ■DLPO ■Gyro-n LPO ■ラクネLPO ■ココマッチ 参考記事 ・ランディングページ最適化(LPO)事例で学ぶ問い合わせ数10倍の手法 ・リピーター用HPデザイン最適化でCVR(成約率)が60%向上した事例をご紹介 | Web担当者Forum ・英会話教室がLPO(ランディングページ最適化)で成果、安さより上達にこだわる見込み客に積極的に無料体験を告知 必須②EFOツール:最後の砦、入力フォームでの離脱を防ぐ EFOは Entry Form Opitimization 入力フォーム最適化のことで、フォーム入力をサポートすることで、途中離脱を軽減させ、CVRを高める施策です。実際に目にすることも多いので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。 入力項目数にもよりますが、導入するだけでフォーム完了率が1割~2割程度改善することも多くあります。(※一般的にフォームの完了率は30%~50%が目安と言われています。) 仮に、完了率40%が2割改善すると、完了率は48%になります。 フォーム到達数が、100件だったとすると、EFOツール導入前の申込は40件。導入後は48件となります。 1件獲得あたりの広告費用(CPA)が1万円だったとすると、導入によって8万円の広告費削減効果があります。 ゴールに最も近いフォームでの離脱を防ぐことは大きなインパクトになります。...